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愛及屋烏
28






カタンと音がし、セブルスが部屋に戻ってきた。



シズクは、何事もなかったかのように夕食を温め直した。



「セブルス、ご飯食べちゃった?」


「いや…頂こう」




今夜のメニューは簡単に摘めるようにサンドウィッチと、スープ、サラダと、簡単なお手軽メニューである。



「…フンッ…インセンディオ 燃えよ」

「ひゃ!?」



机の上に置いてあった手紙を見たセブルスは、迷うことなく燃やした。



「ど、どうしたの?」


「また下らない手紙だ」



燃やされた手紙に、少しだけ安堵した自分自身を叱咤しつつ、夕食を食べ、今はシャワーを浴びているセブルスを待っている。


「…何だか…卑猥な関係みたい…ふふっ」


セブルスの棚から、ずっと読みたかった半純血のプリンスを手に取り読みふけっていた。



「やっぱり素晴らしいわ…この教科書…」


喉から手が出る程欲しいし、ハリーの手に渡るのも本当なら避けたい…。


でも、この教科書を通じて学ぶことが多いのも真実で…。




「何を見てい…何処にあった?」



「は、早かったのね…」



悪い事をしていたのが見つかったかのようにビクンッと反応してしまった。



「そんな物…読んで楽しいものではなかろう」


「楽しいに決まってます…セブルスの勉強の軌跡を辿れるようで…ふふっ」



嬉しそうに満面の笑みを浮かべるシズクに、否定する気も失せたのか、ベッドに寝そべった。



「…セブルス?」



てっきり、その為に呼ばれたのかと思ったのだが、セブルスは目を閉じてしまった。



「…し、しないの…?」



首を傾げれば、グイッと引き寄せられた。



「何をだね?」



ニヤリとニヒルな笑みを浮かべ、顎に手をかけられた。














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あきゅろす。
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