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M.I.W 2011
零と呼ばれたスワロウテイル
翼をたたんだ天使の亡骸をそっと埋めて。
君は瞳に涙を浮かべた。

無力に泣いた朝にバッグに全て詰め込んで。
君は右手をそっと離した。

風は風見鶏の指す方へ。

空を踊る羽を手に入れた君はもう弱くはないよ。

羽を休める場所はいつもここにあるよと言いたいのに、
言えないまま霞んだ後ろ姿が涙が滲んでるよ。

ここにいるよ。だから帰ってきて。

光の中で君にまた会えたとき。
流れた涙は嬉しいからだよ。


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