日向七乃2011年作品集 死季彩 春風が殺した君を僕は思い出のままで生かそうとする 何もできないままの無力を嘆く前に次の季節が来る 春風が残した花を僕は両腕に抱きかかえたままで この目に焼きついた色彩が僕の心と枯れていく この道の先に眠る君を死季彩は色鮮やかに染めていく 春夏秋冬、めぐりめぐればいつか君の元へ召される 次の季節に身を任せれば終わる事ない夢を見れる 微笑みに繰り返し問いかけた答えを求めて この道の先に眠る君を死季彩は色鮮やかに染めていく 春夏秋冬、めぐりめぐればいつか君の元へ召される [*前へ][次へ#] |