日向七乃2011年作品集 Requiem -Birth- いつからか外れてしまったレールの上で 何を探し何を見失ったのかもわからずに 止まったままの時計を睨む 打ち付けられた雨の冷えるような冷たさに 震える肌の色すら疑ってしまう孤独さに 見えていたものさえも見失う 変わることを望まない意識が目覚めたくないと嘆く 日々は終わりを繰り返し、そして再生を繰り返す 奏で続ける終曲と終わる事ない世界 歪みに気づいた時、儚さを纏う夢を捨てる決意をここに 遠い空に消えていく意識が還りたくないと嘆く 風は命をさらい、そして後悔を繰り返す 君が誰より近くで愛を歌える世界 積み木のような記憶、確かにそこに居たと言える勇気を 奏で続ける終曲と終わる事ない世界 歪みに気づいた時、儚さを纏う夢を捨てる決意をここに だから君に用意してて欲しいのは 僕にお似合いのレクイエムなんだって 今日も言えずに青い空の下 もう一度君が笑ったら また君が泣くのならば 僕が歌うから [*前へ][次へ#] |