日向七乃2011年作品集 終着はゼロへの回帰 消えた街灯の代わりに月明かりを使って 終着に向かう群れの中で僕は今日も迷子 何かを残すことをそれが僕に科せられたことだと 運命は今日も僕の胸の扉を叩く 世界が目を向けない瓦礫の花を救うだけの力を 迷いもなく使うことを許してくれるだろうか? 傍観を決めた天は雪を降らす 下手くそに描いた理想論でも、たとえ上辺だけの結果論でも 残酷に近づく足を止められない 一秒ずつ近づいてくる残酷を止められない だから僕は描くんだ僕が信じる理想論を 世界が目を向けない瓦礫の花を救うだけの力を 迷いもなく使うことを許してくれるだろうか? 傍観を決めた天は雪を降らす 傍観を決めた神に唾を吐く [*前へ][次へ#] |