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標的144 アルコバレーノの印
青のおしゃぶりの持つアルコバレーノ・コロネロの必殺技やトラップに翻弄される新奈と獄寺



「いくぞ!」



其の言葉と共にコロネロはファルコと離れ地に足を付ける



「行くわよ」

「はい!十代目」



新奈空中から獄寺もシステーマCAIを開匣し僅かに宙を浮きコロネロとの距離を詰める

勢いよく右拳を放ったが新奈の一撃は防がれそのままラッシュを繰り出し

コロネロが距離を取ったところで蹴りも打ち込むが簡単に交わされ体勢を崩した新奈は

コロネロの蹴りによって地面に叩きつけられた



「っ!」

「十代目!」

「ニーナ!」

「沢田!!」

「フッ」



三人の心配の声とは別にリボーンは不適な笑みを浮かべた

新奈は素早く起き上がり再びコロネロへと向かう



「コロネロ、こっちだ!」

「遅いぞコラ!」



獄寺の一撃を跳躍し交わすとその背後に新奈が素早く付くき

攻撃を仕掛けるが其れをコロネロはひらりと交わす



「(空中でかわせるの!?)っ!!」



一瞬動きを止めた新奈はコロネロの蹴りで勢いよく背後に吹き飛ばされた



「十代目!?このっ!」

「しつこいぞ、コラ!」

「うわぁ!!」



連射する獄寺の攻撃を宙で綺麗に交わし獄寺をライフルの一撃で吹き飛ばすコロネロ



「ふっ!・・・・・・はぁ」

「気を抜くなコラ!」

「!!?」



岩壁に激突する寸前に体勢を整え止まり息を吐く新奈の眼前にコロネロが現れ

新奈は目を見開き避ける間もなくコロネロの拳で岩壁に打ち付けられた



「ニーナ!」

「おい、お前達は未来の世界で修行を積んで強敵を倒したんじゃ無かったのか?」

「そうッス・・・」

「しかし、二人掛りでもコロネロ師匠相手に手も足も出ないではないか」



了平の言葉に何も言えない山本そんな山本にまったりなりボーンの助言が入る



「確かに・・・確かにパワーは上がったかも知れねーが、それは直接組み合えばの話だ」

「コロネロは、サンボや空手などの接近戦も得意だ巧みな技で沢田達を翻弄している
あれではどんなに力があっても空回りするばかりだ」

「屋上でラルとやり合ってた時のアイツの動きを見ただろ
パワーイコール戦闘力とは言えないという事だ」



リボーンとラルの言葉に二人は何も言えず戦闘に目を戻す



「っ・・・]バーナーさえ撃てれば(コロネロの動きを、止められる)っ!!?」



岩壁から出ようと傷だらけの体を動かす新奈は目の前で

ファルコに釣り下がり銃を構えるコロネロに大きく目を瞠り動きを止める



「コレで終わりだコラ!マキシマムバースト!!」



コロネロの一撃に岩壁が爆煙に包まれる



「沢田・・・」

「ニーナ」

「ふふんっ」

「・・・・・・余裕だなリボーン」

「あぁ、あいつ等はアレくらいじゃやられやしねー」

「「なに!?」」



リボーンの言葉に食いついた二人は再度新奈に視線を向ける

晴れた煙から見えたは獄寺のシステーマCAIのシールドに護られた新奈の姿



「なるほど・・・面白い武器だな」

「獄寺のシステーマCAIだぞ」

「奥の手か・・・だから余裕だったんだな」

「大丈夫ですか!?十代目!」

「っ・・・えぇ」

「十代目・・・っコロネロ、オレが相手だ!」



システーマCAIを使い左右に素早く動きフレイムアローを放つも悉く避けられる



「その程度の機動力がどうした!」

「コイツならどうだ!!」



コロネロの銃撃をシステーマCAIで防ぎ獄寺は素早く弾を入れ替え連射する

晴れと嵐の弾だ急激の加速と不規則な動きでコロネロを取り囲む



「まだまだだコラ!ファルコ!!」



ファルコは大きく鳴きその場で回転し其れに合わせてコロネロは銃を撃ち弾を全て打ち抜いた



「ちっ・・・だったらコレでどーだ!!」



獄寺は再び弾を入れ替える今度は雲と嵐の弾だ



「・・・・・・っ何!!?」

「やったぜ!」



一直線に向かってくると思いきや急に弾が幾重にも別れコロネロは目を瞠り

コロネロの周囲は当たったように爆煙が上がり獄寺は笑みを見せる



「獄寺!」

「油断するなタコ頭!!」

「上を見ろ!」

「なに!?」



山本と了平の声に素早く爆煙を凝視するとそこにはファルコしか居ない



「鳥だけ・・・コロネロはどこだ!?」

「ココだぞコラ!」

「!?コロネロ!」



背後からの銃器の音とコロネロの声其方に目をやると自身に銃が向けられており動けない



「残念だったな」

「フッ、そいつはどーかな・・・」

『ゲージシンメトリー発射スタンバイ』

「っ!?」



獄寺の余裕の笑みに上空の存在に目を向けるコロネロ



「ニーナ!?」

「獄寺はその為に囮になっていたんだぞ」

「獄寺!」

「凄いぞタコ頭!」

「させるかコラ!」



山本達の声を遮るようにコロネロは声と共に新奈に銃を向ける



「イクスバーナー・・・」

「マキシマムバースト」



同時に放たれたそれ等は衝突し橙色の炎が青い鳥を打ち抜き当たりは爆風が吹き荒れる

爆煙が晴れると宙から降りてくる新奈の姿と銃口の拉げたライフルを手に呆然と座り込むコロネロの姿

そのコロネロのバンダナからバッチを取る新奈にコロネロは我に返る



「やりましたね!十代目!!」

「・・・うん!獄寺君のおかげだよ、ありがとう」

「そんな勿体無いお言葉・・・!」

「そこまでだ!」



駆け寄ってきた獄寺に額の炎が沈下し満面の笑みで新奈が返す

ラルの声に新奈達三人は顔を上げる、三人の前にラルが飛んで来たそれを追って山本達も駆け寄る



「勝負あったな」

「そうだな」

「師匠・・・」

「ってことは・・・」

「アルコバレーノの試練其の一戦闘力合格だ、よくやったなコラ!」



コロネロの言葉に新奈は頷く



「十代目!」

「やったなニーナ!」

「うむ!タコ頭も極限よく頑張った!」

「ったりめーだ!オレを誰だと思ってるんだこの芝生頭!」



三人のやり取りに新奈は頬を緩ませるとコロネロから声が掛かる



「ボンゴレリングを出せコラ」

「え?」

「ボンゴレリングをコロネロのおしゃぶりに向けて出すんだ」

「リボーン」

「試練をクリアした証にアルコバレーノの印を貰うんだ」



リボーンの言葉に頷き新奈は右手をコロネロへ差し出した



「アルコバレーノの印だ受け取れコラ!」



其の言葉と共にコロネロのおしゃぶりが輝き其の光がボンゴレリングに注がれた

新奈のリングが輝くと山本達のリングの輝き全員己のリングを見つめる



「これで戦闘力の試練はクリアだぞ」

「うん(これで、一つ・・・)」



リングの輝きが消えるとリボーンの言葉に頷き

新奈は自分のリングを手で覆い目を閉じ確認するように心の中で呟いた



「残りの試練もクリアする度に印・・・つまりおしゃぶりからボンゴレリングに光が照射される」

「そして、アルコバレーノ全員から印を受け取った時・・・」

「(このリングで大空のボンゴレ匣が開匣できるようになる)」



ラルとリボーンの言葉を自身の内で呟き拳を強く握るニーナ



「・・・それにしても!」

「ぅぇ!」

「まだ詰めが甘いぞ!」



コロネロの胸倉を掴み往復ビンタを見舞うラルに

新奈は膝を付いたままの状態だが上体を僅かに後ろに引いた



「大きく動く相手に気を取られて、沢田に大技を仕込む余裕を与えた時点でお前の負けだ!」

「(・・・痛そう)」



口元を両手で覆い哀れむ視線をコロネロに向けた



「ニーナ、お前等はさっさと傷の手当てして帰れ」

「ぁ・・・うん、リボーン達は?」

「オレ達はちょっと話がある、夕飯までには戻るからな、ママンにもそう言っといてくれ」

「・・・分かった」



多少遠くに感じるリボーンの言葉に頷き立ち上がると獄寺達に歩み寄る



「獄寺君、怪我は大丈夫?」

「コレくらいどーって事ありませんよ!」

「ニーナは大丈夫なのか?」

「うん、打ち身ばっかりだから大丈夫」

「沢田!女子はもう少し体に気を使え!傷が残るぞ!」



騒がしい生徒達にリボーンはボルサリーノを下げ背を向ける

粗方の治療を終え並盛山からの帰り道



「ホントによくやったなニーナ」

「一時はどうなるかと思ったがな」

「なに言ってやがる!俺が付いてんだ、勝って当然だぜ!ね、十代目!」

「・・・うん(でも、次は上手く行くかは)」

「ニーナ・・・小僧達何処に言ったんだ」

「三人で話があるって言ったたけど」



自分の知らないリボーンの背に少し眉を下げる新奈










沢田家夕食



「「「いっただきまーす」」」



相も変わらず賑やかな食卓斜め前に座るリボーンをチラリと見るが

新奈はご飯を口に入れ特に何も言わずハンバーグに箸をつけようとすると

何故か急に一人の少女が心配になり其の手を止めた



「(そういえばクローム・・・ちゃんとご飯食べてるかな
最初、怪我より栄養失調の方が重いって十年後のビアンキが・・・)
母さん後でお弁当作りたいからお弁当箱出してくれる?出来れば重箱」

「イイわよ、でもどうして?」

「・・・学校休んだ分、獄寺君の所で皆で勉強しようって話になって、夜食に作って行こうと思って」

「まぁ、お夜食?だったら母さんがすぐ作ってあげるからにーちゃんは早く食べちゃいなさい」

「ありがとう、沢山お願い・・・」



新奈と奈々を会話をリボーンは無言で見つめていた

そして食事を終えた新奈はリボーンと共に奈々の作った重箱を手にある場所へと足を速めた

隣町の黒曜、黒曜ヘルシーセンターへ・・・



「クロームの事が気になんのか?」

「うん・・・クローム、未来じゃ何も食べなかったって京子ちゃん達が言ってし
黒曜に戻ってもちゃんと食べてるか心配で・・・城嶋君や柿本君もひょっとしたら食べてないかも・・・」

「それでママンに弁当を作ってもらったんだな」

「うん、後はクロームがコレを受け取ってくれれば良いんだけど、食べてくれるかな」

「どうだろうーな・・・ん?」



黒曜ヘルシーランド内に入ろうと足を進めると行く手に突如殺気立った雲雀が現れた



「っ!ヒバリさん!?(どうして黒曜に・・・)?」



目を瞬かせ雲雀と視線を合わせていると左からの茂みの音に目を向けると

三叉槍を手に右目にインディゴの炎を灯した骸が飛び出してきた



「っ!?骸!!?・・・(二人共、何で殺気立って私を見てるの?
私何かした否ヒバリさんには未来の件があるけど骸には無い・・・と思う)」

「あいつ等、スゲー殺気だな・・・なんかしたのかニーナ」

「そんな恐ろしい事してない、と思うけど・・・」



今にも新奈に襲い掛かりそうな雰囲気であったが

互いを視界に入れた瞬間二人の武器がぶつかる甲高い音が響いた



「やぁ、やっと会えたね」

「クフフ、お久しぶりです」



弾き合い距離をとる



「今度こそ咬み殺す」

「以前よりは、楽しめそうですね」



互いに武器を強く握り、互いに地面を強く蹴り其の距離を埋めると戦闘が始まった



「ヒバリさんと骸が(どうしてこんな状況に・・・)」



新奈は混乱しその場に立ち尽くし二人の戦闘を見守るばかりであった


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あきゅろす。
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