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標的143 第一の試練
「・・・あさ」



新奈はカーテンから漏れる光の眩しさに目を開け寝返りを打ちその光から逃れる

上を見上げれば其処には見慣れた天井

身を起こせば見慣れた自分の部屋に頬を緩ますが机の上に置いた匣に眉を寄せる

新奈にとっては数ヶ月ぶりとなる並中の制服に着替え机の上に置いていた

鮮やかな橙色の匣を手に前日までの思いを振り返り真っ直ぐ前を見返す



「にーちゃん!朝ご飯できたわよ」

「・・・はーい!」



食卓に付けばランボがイーピンのおかずを強奪したりフゥ太が優しく嗜めたり

ビアンキとリボーンの甘いやり取りなど、新奈は頬を緩ませその光景を眺める



「おいニーナ、ボーとしてないで早く食べろ遅れるぞ」

「・・・うん」



早々に食事を終え新奈はリボーンと共に家を出る



「いってきます!・・・何だか学校行くのも久しぶりでちょっと照れくさいな・・・
リボーン、学校に行けるのは嬉しいけどアルコバレーノの試練ってどうなるの?」

「さぁな、他のヤツがいつ何処で現れるのかオレにも分かんねー
とりあえず普通に生活してりゃー向こうからやって来るだろう」

「・・・・・・(アバウトな)」

「ニーナさん!リボーンちゃん!」



自分の頭の上に乗るリボーンの言葉に肩透かしだと言わんばかりの表情をする新奈

そんな新奈達にに元気な声が後ろから掛けられ振り返る



「ハル、おはよう」

「グットモーニングです!ニーナさん」

「ご両親には何も言われなかった?」

「ハイ!ノープログレムです!それよりニーナさん・・・
ハルはずっと一つ屋根の下で暮らしていたのに離れ離れになってしまって寂しかったです」

「(一つ屋根の下って・・・間違ってはいないけど)大袈裟よ・・・ハル」

「オスッ、ニーナ」

「おはようございます十代目!リボーンさん」



ハルの想いに苦笑いを漏らす新奈は山本、獄寺の登場に救われる



「おはよう獄寺君、山本君」

「よっと、山本ソレは・・・」

「あぁ、時雨金時だぜ、いつ何が起こるか分からないからな」



リボーンは新奈の頭上から山本の肩へと移動しその肩の竹刀袋に目が留まる



「十代目!オレもいつでもフル装備可能です」



張り合うように腰に大量の匣と両手にダイナマイトを広げてみせる獄寺に新奈は言葉に詰まる



「いつでも十代目をサポートします!!」

「うん・・・ありがとう――・・・ぁ」

「おう沢田!」

「おはよう」

「おはようございます、先輩、京子ちゃん」



張り切る獄寺の後ろから笹川兄弟の登場に新奈は二人に昨日家では大丈夫だったか訊ねると



「うん、お父さんとお母さんに
嘘付くのは心苦しかったけど・・・お兄ちゃんが上手くフォローしてくれたから」

「うむ!」

「そっか、ゴメンね色々・・・先輩も」

「ううん、大丈夫だって本当の事言っても信じてもらえないもん」

「・・・そうね」



笑顔で言う京子の言葉に少し寂しさを覚えつつ学校に行こうを笑顔で告げる新奈










「では皆さん、お名残惜しいのですがハルはこれで」

「うん、気をつけてねハル」

「いってらっしゃい」

「はい、いってきま〜す」



並中の前でハルを見送ると新奈の視界に風紀副委員長の草壁が目に入るがその顎の怪我に首を傾げる



「ん?(あれ?草壁さん・・・どうしたのかな、あの怪我・・・)」



いつまでも凝視するのは失礼と新奈は獄寺達の後を追い校舎へ急ぐ

新奈達にすれば数ヶ月の空白の時間の開いた学校

懐かしくクラスメート達をマジマジと見まわしてしまう



「なんだか、変な感じね」

「だなっ」

「そースか?」



話もそこそこに始業のチャイム聞き其々席に着くと

担任が二人の生徒を伴い教室へと入って来た



「突然ですが今日からこのクラスに転校生が二人来ることになりました、では自己紹介してください」

「針山紋太・・・」

「針山姫子、姫って呼んでねーよろしくね」

「ん?・・・けっ」



其々名前を口にし素っ気ない紋太とは違い姫子は可愛らしく

目の前の獄寺にウインクまでするが当然の如くスルーする獄寺

担任が黒板に二人の名前を書き生徒達へと向き直る



「二人は双子で、お父さんの仕事の関係で転校して来た、仲よくしてあげてな」

「双子・・・にしては似てないのね」



担任の言葉に小さく呟く新奈の言葉に姫子は視線を向け口を開く



「私達ニ卵生の双子なの、貴女もよろしくね」

「え!?は、はい・・・(今の声聞こえたの?)」



まさかの返答が来るとは思っておらず驚く新奈そんな朝の時間から普段通りの授業を経て昼休み

花が京子に数冊のノートを手渡し会話を交わしている中、新奈は獄寺、山本と一緒に教室をでようとすると



「新奈」

「花ちゃん・・・なに?」

「あんた達が居なかった三日間分のノート京子に渡したから後で見ときなさいよ」

「…ありがとう」

「?」



新奈の嬉しさをかみしめるような笑顔に花は首を傾げ、新奈は礼を言った後すぐに屋上へと向かった



「もう昼休みになっちまいましたね」

「極限に何もおきぬのか・・・アルコバレーノの試練とやらはどうなったのだ!!」

「小僧はなんて言ってんだ?」



獄寺、了平、山本も未だ現れないアルコバレーノに焦りを見せている



「リボーンにも何時、誰が来るか分からないって…」

「でも試練の期間は一週間なんだよな」

「んー・・・昨日一日経っちまってるて事は、一日に一つの試練とは限らないってことスね」



新奈の言葉に山本は再確認すると獄寺は顎に手を当て口にした言葉に新奈は頷く



「うん(獄寺君の言う通り、既に残り六日・・・
アルコバレーノは七人だから確実に何処かで被る・・・でも肝心のアルコバレーノは何時)――・・・っ!」

「十代目!」

「危ねェ!」

「極限!!」

「!!?」



新奈を庇うため三人がかりで新奈を押し倒す

避ける用意をしていた新奈は哀れ地面に頭を打ち付ける

一発銃弾が新奈のいた場所に打ち込まれ倒れた新奈を庇うように

獄寺は匣兵器を山本は時雨金時を了平は拳を構えた



「っ〜〜・・・っ!?」



新奈は後頭部を押さえ涙目で上半身を起こし目の前の弾痕を視認すると

その弾を撃っただろう方向へと視線を移す其処には

背にライフルを背負い赤黒いゴーグルに濁ったおしゃぶり

自分の知っている声より幾分高いがでも覚えのある声だった



「合格だな」

「アルコバレーノ・・・(あれは)」



濁ったおしゃぶりを携えた赤ん坊は新奈へ飛び込み胸ぐらを掴む

思わず抱きとめた新奈は次のこの人物の行動に抱きとめたことを後悔した



「しかしお前だけは失格だ・・・
俺に気づきながらも部下より先に動けず頭を打ち付けるとは情けない!
それでもボンゴレ十代目、ボンゴレリングを継ぐものか!!」

「テメーなにしやがる!!」



獄寺が止めに入るが新奈は自分に容赦なく

往復ビンタをくらわす最近嫌というほど経験したそれにその人物の名を口にした



「この感覚・・・やっぱりラル!」

「え!?ラル・ミルチ?この小っちゃいのがスか!?」



その言葉にラルは獄寺のスネに思い切り飛び蹴りを当て獄寺は蹴られた箇所を押さえ激痛を訴える



「(この時代のラル・ミルチってこんなに小さいんだ・・・
でも、父さんの部下だったラルが日本に来てるってことは)
ラルがアルコバレーノの試練の相手なの?まさか、今のが第一の試練?」

「ちげーぞ、ラルはアルコバレーノの試練の立会人だ」



新奈はラルによって倒された体を起こし訊ねると屋上にリボーンが現れ其れを否定しラルの横に並ぶ



「立会人?」

「そうだ、俺はアルコバレーノのなり損ないだからな」



付けていたゴーグルを上に押し上げ言葉を続ける



「お前がボンゴレのボスとして大空のリングを持つに相応しいか試すアルコバレーノの試練・・・
それをお前がちゃんとクリア出来るか見届けに来た、しかしこんな情けない奴が本当にボンゴレの十代目なのか?」

「(それ、十年後でも同じ事言われました・・・)」



新奈はラルの言葉に頬を引き攣らせた



「じゃあ最初のアルコバレーノの試練は誰が――・・・」

「それは俺だぞ!コラ」



獄寺の声を遮り上空から現れたのは水色のおしゃぶりのアルコバレーノ、コロネロ



「コロネロ・・・貴様!!」

「ラル!」



ラルとコロネロは互いに睨みあい空気が張り詰める



「ラル?コロネロ?どうしたの?」

「コロネロ師匠!」



ファルコから屋上へと降りたコロネロもラルも同時にライフルを構える



「な、なんだ?」

「仲間割れかよ」

「(え?今の関係って険悪なの?十年後では凄く想ってるように感じたんですが・・・!?)」



山本、獄寺そして新奈の心の叫びなどなんの

その双方の呼吸が重なった瞬間同時にライフルを捨て二人の拳が交わった

投げ飛ばされたコロネロが新奈の方へ飛んできたが方向転換し

新奈を蹴ろうとした瞬間新奈はコロネロの足場代わりに腕を沿え直撃を回避

其れを追って勢いよく飛んできたラルは容赦なく腕を踏み台にコロネロを追う

新奈は再度後頭部をぶつけ頭を抑える、其の腕に可愛らしい足跡が二種類出来ていた



「痛っ・・・今日こんなのばっかり?」

「・・・ボーっとしてんじゃねー」



打った箇所を押さえる新奈にリボーンは早く立てと促す涙目で立ち上がる新奈の視界に

決着の付いた様子の二人が向かい合っていた、二人の勝負は

組み手で一瞬の油断を突いたラルに軍配が上がったらしい



「試練の立ち会い人か・・・どんな理由にしろ、また会えて嬉しいぜ」

「っ・・・ま、まさかお前が最初のアルコバレーノの試練の相手だとは思わなかった」



コロネロの言葉に頬に赤みが差すがラルミルチはコロネロから視線をそらし答える



「(そういえばラルってコロネロの教官だったのよね
さっきの組み手って腕試しみたいなものなのかしら・・・)?」



ラルミルチの反応を気にすることなくコロネロは新奈へと振り返り口を開く



「オレはアルコバレーノとしてお前の戦闘力を試させてもらうぞコラ!」

「っ戦闘力?」



試験の内容に新奈は目を瞠った



「ここで戦闘するって言うのか!?」

「いや、いくらなんでもココじゃ無理だ」

「学校がボロボロになるぞ」

「え”!?(私達もヒバリさんにボロボロにされる・・・)」



獄寺に答えたリボーンラルの言葉に新奈は頬を引き攣らせトンファーを手に持つ雲雀が脳裏を掠めた



「放課後、並盛山で待ってるぞコラ!」



ファルコで宙に浮くコロネロを眉を下げ見上げるラル



「(コロネロ)・・・」

「お前もそこに来るのか?」

「っ!当たり前だろ!俺は立会人だ!」

「そうか・・・」



寂しげに見送るラルを見ると新奈は何故だかくすぐったくなる



「(見てて凄くもどかしい)・・・ラル・・・・・・ラル!」

「っ!・・・と、言うことだ!放課後、並盛山に来い!!そこで第一の試練を行う」



新奈の呼びかけに頬を染める向き直るラルに

何だか可愛いものを見たと思ってしまった新奈だが試練の言葉にしっかりと頷く



「おい、ニーナ・・・コロネロの試練は簡単にはクリアできないぞあいつは戦闘のプロだからな
イタリアで敵対するファミリーのヒットマン1375人を一人で倒したほどの男だぞ」

「1375人!?」

「そんな、人数、本当に・・・数えたんですか!?」

「あァ、イタリア野鳥の会メンバーのオレが数えた間違いない」



リボーンの告げた余りの人数に新奈は叫び獄寺は言葉に動揺が現れリボーンのお茶目をスルー



「マジで最強なんだな・・・」

「さすが師匠!」

「・・・でも絶対にこの試練クリアしなきゃ」



山本と了平の言葉に新奈は三人を真っ直ぐ見据える



「安心してください十代目!戦闘ならオレがついてます!」

「そうだぜニーナ小僧の話じゃ、オレ達の試練でもあるみたいだからな」

「そうなのか!?では、みんなで試練突破だ!!」

「ありがとう、皆・・・」



全員の笑顔に新奈もまた笑みを浮かべる










放課後足早に並盛山へと足を運ぶ一同



「おぉ、懐かしいぞ!ヴァリアーと戦う時コロネロ師匠と特訓した場所だ!」

「スゲーとこで特訓してたんッスね」

「なに能天気なこと言ってんだテメーら!
オレ達はココで試練をクリアしなきゃなんねーんだぞ!!」

「そんな事は分かっている!!」



了平と山本の気の抜けた会話に獄寺が激昂し了平まで其れに乗りそうになった為新奈が止める



「遅かったなお前等」



上空、崖の上からの声に一同其方に目を向けるすると其処にはラル・ミルチと

パラソルの下でベンチに転がりで横のテーブルにジュースを用意し全力で寛いでいるリボーンが居た



「何でリゾート気分で寛いでるの!!?」

「別にオレが試練受けるわけじゃないもーん」

「(全力で殴りたい!)」



青筋を立て拳を握る新奈は獄寺の言葉で顔を引き締める



「それでコロネロは何処に!?」

「よく見ろあそこだ」



ラルの指差す方向を見ると高い位置にコロネロの姿が確認できた



「ホントだ、居たぜ」

「コロネロ師匠!」

「待っていたぞコラ!」



山本、了平の声に答えコロネロは新奈達の目の前に素早く降りてきた



「学校でも言ったが俺の試練は戦闘力を見ることだ
俺と戦ってこのバッチをとる事が出来たら合格だぞコラ!」



額のバンダナに付いた"01"と描かれた丸いバッチを指し示すコロネロ



「今回、コロネロの試練を受けるのは、大空のリングの所持者と守護者一人だ」



ラルの言葉に四人は驚きの声を上げる



「全員ではないのか!?」

「んなこと聞ーてねーぞ!」

「当たり前だ、今言ったんだからな」



了平と獄寺の異議コロネロは軽くかわしラルは気にせず言葉を続ける



「毎回アルコバレーノが試練を受ける相手を選ぶんだ、複数の時もあれば一人のときもある」

「じゃあニーナと一緒に戦うのは誰なんだ?」



山本は眉を寄せ疑問を口にすると獄寺と了平が我こそはと口火をきる



「十代目と一緒に戦うのはオレに決まってんだろ!」

「イヤ、極限にオレだ!」

「黙れ芝生頭!未来で戦ってねーオメーじゃ無理だ!」

「なにを言うオレはいつでも極限にマキシマムだぞタコ頭!」

「獄寺君、先輩、ちゃんとコロネロ達の話を聞いてから―――・・・」

「そうだ、聞けコラ!」



新奈とコロネロが待ったを掛け全員の視線がコロネロに向かう



「今回、大空のリング所持者と一緒に試練を受けるのは・・・嵐の守護者、獄寺隼人だ!」

「っ〜やったぜ!!」

「ぬぉ――!!極限に残念だァァァ!!!」



コロネロの言葉に三者三様新奈は獄寺に視線を移す



「十代目、安心してください!コレで試練をクリアしたも同然です!」

「うん、よろしくね獄寺君」

「オレ達の分も頼むぜ」

「へっ、テメーに言われるまでもねーんだよ!」



新奈に向けた嬉々とした表情を捨て山本にかみ付く獄寺



「(確かに戦闘力で言えば、嵐の守護者の使命・・・
『常に攻撃の核となり、休む事の無い怒涛の嵐』・・・戦闘力に関すことなら
これ以上ないくらい相応しいんだろうけど・・・大丈夫かしら獄寺君、力まなきゃ良いけど)」

「沢田、獄寺準備しろ残りはこっちに来い!」



ラルの言葉に山本と了平は崖上に移動

新奈はヘッドホンとグローブを付け獄寺も匣準備をし二人はコロネロと向き合う



「(沢田新奈・・・ボスとして守護者と共にどう戦うか見せてもらうぜ)準備はいいぞコラ!」

「では、アルコバレーノの試練その一戦闘力テスト開始!」

「よしっ行くぜ!」



ラルの合図と共に獄寺は匣を開匣し新奈の前へ出た



「獄寺君!」

「無茶だぞタコ頭!!」

「あいつ一人で戦う気か!?」

「へっ戦闘力ならオレの見せ場、ワザワザ十代目の手を煩わせるまでもねーぜ」

「愚か者が」

「言っただろ、コロネロは戦闘のプロだって」



リボーンの言葉が届いたのか新奈は急いで死ぬ気丸を口に含んだ



「こっちから行くぜコラ!ショット!」



ファルコで宙に飛んだコロネロはライフルから強力な一撃を放つが獄寺は後ろに飛び其れを回避



「そんなヘナチョコ弾当たるかよ!」



爆煙の中から獄寺目掛けて網が飛んでくると獄寺は素早く構える



「・・・っ!?トラップか、フレイムアロー!」

「この場所は、トラップだらけと考えたほうがいい」

「コロネロのトラップはコムスビン仕込みだからな」

「(じゃあ、迂闊に動くのは・・・っ!?)」



ラルとリボーンの言葉に新奈は後ろから獄寺を見るが彼は更に前へと駆け出す流石に新奈も動く



「こんなもんでやられるかよ!・・・っ!(しまった!)」



手足を縄で絡めとられた獄寺に矢が放たれ其れを新奈は寸前で全て落とし、縄を焼き切った



「十代目!助かりました!」

「この程度のトラップ私達には効かない」

「どうかな、本番はこれからだぞコラ」



コロネロの言葉と共に巨大な岩が打ち上げられ

新奈達に向かってくる宙で砕こうと新奈は其の岩に向かって飛び上がる



「たかが岩・・・ん?(この臭い・・・)駄目です、十代目」

「!?」



と獄寺の言葉に其れを回避、直後爆破した



「大して危険のなさそうな岩に、大量の爆弾を仕込んでいたのか!?」

「火薬に詳しい獄寺だからこそ気づいたんスね・・・」



了平と山本は岩のトラップに冷や汗を掻き戦闘を眺める



「逆にニーナの方は相手が生き物じゃねーから超直感が働かなかったみてーだな」

「アレがコムスビンのやり方って事なのか?小僧」

「まだまだ生ぬるいな」

「コムスビンならあんなふざけた事はしないコロネロの奴、遊びすぎだ!」



ゆったりと山本の疑問に答えるリボーン、ラルは唇を噛み苛立ちを見せる



「ふざけやがって・・・コレでも食らえ、果てろ!そして・・・こいつでトドメだ!」



獄寺はロケットボムを放ち再度フレイムアローを構えるがコロネロの笑みに手を止める



「マキシマムバースト!!」



コロネロのライフルから放たれた一撃は鳥のような形をとりボムを一掃する



「(・・・雨の炎の・・・鳥?)」



上から見た新奈はコロネロの一撃に目を細める



「獄寺のロケットボムが一撃で」

「なんなのだアレは?」

「コロネロの必殺技"マキシマムバースト"だ」

「久しぶりに見たが相変わらずスゲー威力だな」



ラル達の解説など届かない獄寺は苦虫を噛み潰すような表情でコロネロを見やる



「っ・・・・・・!!?」



コロネロはライフルを放ちトラップのスイッチが入り地面が裂け獄寺は足場を失う

新奈は素早く獄寺の手を掴み安全圏へと降ろす



「・・・スミマセン十代目」

「バラバラに戦って勝てる相手じゃないわ二人で戦うわよ」

「フッ・・・かかって来いコラ!」



新奈の言葉に口角を上げ挑発するコロネロ新奈は其れを見据え拳を握る


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