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標的78 過去への手がかり
医療室で治療を終えベットで魘される新奈を獄寺は一人看ていた



「ぅ、!・・・・・・っ」

「しっかりしてください、十代目!くそっ・・・あの髭ヤローめ!」

「っ―――・・・!痛っ!!」

「十代目!お怪我をしてるんです!無理しちゃ駄目ッス!!」



魘されていた新奈は目を覚ますとすぐさま身を起こし

左肩の激痛に肩を抑えると獄寺が慌て支える



「獄寺君・・・ここは?」

「アジトっス!十代目は敵を倒して直ぐ気を失ったんです」

「ぁ、皆は!?」

「大丈夫です、全員無事ッスよ」



安心させるように微笑む獄寺に

先程の事態で混乱している新奈の表情は晴れず毛布を掴む



「・・・来ちゃったの・・・京子ちゃんが過去から
十年後の京子ちゃんと入れ替わっちゃったの・・・!」



自分の目の前で入れ替わった京子の事を獄寺に伝えると

其の眉は寄せられ深刻な表情を浮かべる



「その事なんですが・・・笹川だけじゃないんス」

「え・・・?」

「ハルにイーピン、アホ牛、山本も・・・」

「っ!?皆も十年前から?どうして・・・」

「それが、何がどうなってるのかイマイチ良く分からなくて・・・
どいつも十年バズーカでイキナリこっちの世界に飛び込んで来たらしーんですが・・・」



獄寺から告げられた事態に新奈は

祈るように両の手を額の前へと持ってきて自分の顔を獄寺から隠す



「(こんな所に居たら、皆殺されてしまう!帰さなきゃ・・・過去に皆―――・・・)」

「十代目・・・」



身を震わせる新奈に獄寺は眉を下げ見守る・・・

医療室の扉が開かれ耳に届く泣き声に二人は勢い良く顔を上げる



「うえぇぇえん・・・!イヤです、こんなの・・・
十年後の世界が、こんなデストロイだなんて・・・あぁぁ――・・・」



声を上げ涙するハルの姿に新奈は唇を噛み締める



「ハルちゃん・・・」

「っスイマセン・・・」



ハルに駆け寄り宥める京子の顔色も血の気が引き其の顔は曇っていた



「ニーナちゃ――・・・」

「ニーナさーん!!ハルは平和な並盛に、帰りたいです!!」



京子から離れ上半身だけ起こすニーナの膝に飛び込み泣きじゃくるハルの言葉に

新奈は困惑に目を開き京子は自身の手を握り獄寺は悔しげに眉を寄せる

この時医療室の前に来た山本も開いているドアからその光景を辛そうに見つめる



「ハル、京子・・・こいつを飲め、特製ハーブティーだ・・・落ち着くぞ」

「ありがとう、リボーン君」

「いい、香りです・・・」



リボーンはカップを二つ手に医務室へと入り二人に其れを差し出し

二人は控えめな笑みを浮かべ其れを受け取る



「それと、さっき話したお前達に任せたいことだ、読んでおいてくれ」



リボーンは優しく告げ小さな巻紙を一つ二人に差し出すその視界の端で

新奈が暗い表情でベットから立ち上がる、リボーンは小さく頷き京子達に笑みを向ける



「・・・ニーナと獄寺と山本と話をする、ハルと京子は席を外してくれ」



二人は顔を見合わせ頷き京子がハルを支える形で医療室を後にする



「京子とハルには、今ヤバい状況にあると言う事だけ伝えたぞ・・・
マフィア事やボンゴレの事は一切話してないからな」

「リボーン・・・この状況下で守護者を探して、状況は、変わる?」

「間違いなく変わるぞ」

「帰したい・・・皆を過去へ、帰したいの・・・!」

「大丈夫だぞ、ニーナ」



自信に満ちたリボーンの笑みに新奈は顔を上げ小さな師を見つめる



「そうなんスよ、十代目!見つけたんです過去に戻る方法を」

「過去に・・・?本当!?獄寺君!」

「ヒントはコイツにあったんです」

「十年後の獄寺君の・・・(G文字の手紙)」



獄寺が新奈に差し出したのは十年後の獄寺のアタッシュケースに入っていた白い封筒



「えぇ、とにかくもう一度読んでみますんで、聞いてください『守護者は集合・・・
ボンゴレリングにて白蘭を退け、写真の眼鏡の男を消すべし・・・全て元に戻る』・・・以上です」



封筒から手紙を取り出し声に出し読んだ其れに新奈は首を傾げる



「その話って・・・」

「えぇ・・・最初に十代目が、十年後のオレから聞いた内容と重なってる・・・
なのでオレも十年後のオレへの指令書だと思って気にとめてなかったんです
ですが、今朝知った事実からすると
この時代にあるはずが無い者の名前がこの手紙には出てくるんです」

「っ・・・!ボンゴレリング!!」

「そうだ」



獄寺の説明に新奈は自分の首から下げているリングに視線を向けリボーンも肯定した



「更にこの手紙には、オレ達がいたかこの時代で眼鏡の男を消せなんて
何処にも書いていない・・・寧ろ退けるべきはずの白蘭がいるのはこの時代です」

「分かるか?この時代にいて
リングを持つ者・・・つまり過去から来たお前達に向けて書かれてたんだ」



リボーンの言葉に三人の眼光が鋭くなる



「そして文面通りならば、守護者を集めて眼鏡の男を消せば全ては元に戻る・・・
過去に帰れるととれる・・・・・・幸いな事に、この眼鏡の男の目星はついてるぞ
ラル・ミルチが知っていてな、ミルフィオーレの隊長で入江正一っていうらしい」

「入江・・・正一・・・」

「この入江正一が過去に帰るための秘密を握ってるんだろーな」

「・・・確かに、十年後の獄寺君の持ち物からの情報だし、信憑性は高いけど――・・・」



リボーンの言葉を思案し、顎に手を当て呟いた新奈に獄寺が口を開く



「十代目!信じて下さい!」



強く訴える其の声に新奈は獄寺へと向き直る



「オレは十年・・・いや、百年経っても
十代目を惑わせるような手紙を所持するつもりはありません!」

「獄寺君・・・」



真っ直ぐと新奈の目を見て言い放つ獄寺



「ニーナ!」

「っ山本君・・・」

「一人で背負い込むんじゃねーよ、みんなで解決してきゃーイイじゃねーか」

「・・・―――山本君、お父さんの事・・・」



新奈の右肩に手を乗せる山本に何かを感じた新奈は小さく呟く



「オレはココに来れてよかったぜ・・・
なぁニーナ、オレ達の手でケリを付けてオレ達の並盛に帰ろうぜ」

「山本君・・・」



山本の言葉に感動した様子の新奈を見て獄寺が山本にくって掛かる



「こらっテメー、カッコ付けんな!オレの言おうとした事を!!」

「オレは右腕だからな!」

「んだと!!勝負ッスか!?十代目の右腕を名乗っていいのはオレだけだ!!」

「・・・・・・」



いつもの二人の口喧嘩に新奈は口元を緩ませリボーンと目を合わせるとリボーンも笑みを返す



「ガハハハハ!もーらい!!」

「こらー!待ちなさい!」



突然聞こえてきたランボの笑い声に、四人の視線は出入り口へと向かう



「オレっちのだもんね」

「ランボ、林檎返ス!」

「ランボちゃ――・・・あぁ!」



林檎を頭や手に乗せ走るランボ追いかける

イーピンとハルだがランボの落とした林檎を踏み転倒



「す、すいません・・・」

「これは・・・」

「ジャガイモ?」



転んだ拍子にハルの持っていたボールがひっくり返り、新奈達の足元にまで転がるジャガイモ



「悪戯したランボちゃんを追いかけてまして・・・!」

「ハルちゃん、大丈夫!?」



ハル達の後を追って駆けつけてきた京子の手に持つタマネギ入りのボールに新奈は首を傾げる



「非戦闘員の二人には、食事やチビの世話を頼んだんだ」



首を傾げる新奈達にリボーンが答え京子とハルは散らばったジャガイモを拾い集める



「今日はカレーを作るんだよ」

「楽しみにしてて下さい!」

「ダカラ、ランボ!林檎取ッチャ駄目!」

「っぴゃ!それランボさんの〜・・・」

「カレーか、やり!」

「ふっ・・・二人とも、もう大丈夫?」



京子達の笑顔に釣られ山本も笑みを見せ、新奈も安堵したように二人に声を掛ける



「当然です!こんな時だからこそ、いつまでもクヨクヨしてられません!」

「ニーナちゃん達に負けないように
私たちも頑張ろうって決めたの!!さー、イーピンちゃんランボ君」

「キッチンに行きましょう!」

「「はーい」」

「立ち直り早っ!」

「女ってすげーのな・・・」

「(私にはこんなにいい友達がいる・・・
一人で焦ることなんて無い・・・私は、私の出来ることを――・・・)」



獄寺と山本が先程まで泣いていた少女達の変わり様に驚きながら

新奈は薄い笑みを浮かべ一度静かに瞳を閉じ気持ちを切り替えるように前を見据える



「リボーン・・・」

「ん?」

「守護者を集める目的は変わらないけど・・・此れからどう動いたらイイの?
この時代の戦い方を熟知していた山本君も入れ替わって――・・・」

「いるじゃねーか、取って置きの奴がな」



リボーンは口角を上げ鬼教官の名を上げた










ボンゴレ地下アジトのとある一室の前・・・



「ラルさん、教えてくれるかな?」

「土下座してでも引き止めて頼み込め」

「なっ!あの女に土下座ッスか!?」

「誰のことだ?」

「テメーは黙ってろ野球馬鹿!」

「あー・・・山本君はまだ会ってないからね・・・」

「イイから地面に跪け!」



リボーンは新奈と獄寺を蹴り倒し地面に膝を付かせ山本の肩に着地する



「ん?」



二人はまさに土下座の状態で地面に張り付き

顔を上げようとした時部屋の扉が開かれ、新奈は勢い任せに口を開いた



「っ・・・ラルさんお願いします!!この時代の戦い方の指導をして下さい!!」

「・・・何のマネだ」



自分より低い位置の新奈と獄寺に眉を寄せ訊ねるラル



「さきの戦闘でリングや匣についての自分の知識の無さを痛感しました・・・
私達もっと強くなりたいんです!私達に未来での戦い方を教えてください!!」



顔を上げラルと真っ直ぐを見つめ言葉向ける新奈と

同様に顔を上げ新奈の横に正座する獄寺にラルは溜息を吐く



「リボーンの差し金だな」

「ピンポーン!」

「ぐぁ!?」

「っ・・・!?」



仏頂面の獄寺を踏みつけるように上から落ちて来たリボーン

新奈は驚き獄寺に手を差し出すが頭にリボーンが乗っている為動けない



「守護者を集める為には戦力アップは必須だからな、お前以外適任者はいねーんだ」

「断る、山本に頼むんだな」

「それがな・・・山本は見ての通りただの野球バカに戻っちまったんだ」



獄寺の頭から軽やかに飛んだリボーンは再び山本の肩に乗る



「あはは、ども」

「テメーも土下座しやがれ!!・・・ったく」



ラルに軽く挨拶する山本を指差し土下座を促すように怒鳴る獄寺



「お前達と遊んでる暇はない、俺は発つ・・・!ここでジッとしていろ、少しは長生き出来るぜ」

「っ待ってくださいラルさん!真剣なんです!!リボーンに言われたからじゃない、私達は――・・・」



新奈達の横をすり抜けるラルに新奈は説得を試みるが獄寺が新奈を制す



「もうやめましょう、十代目っ!あんな女頼りにする事ないッスよ!」

「でも、この基地内で戦闘できる人は彼女だけなんじゃ・・・?」

「そうだとしても!アイツに指導者としての素質が有るとは思えないッス!」

「その点はスペシャルだぞ」



尚もラルを引き止めようとする新奈を止める獄寺の言葉に

リボーンが言葉を沿え二人はリボーンに視線を向ける



「ラル・ミルチはイタリア特殊部隊コムスビンで教官をやっていてな、指導者としてはオレも一目置いてるんだ
なんたって、アルコバレーノになる以前のコロネロを一人前に育て上げたのはアイツだからな」

「コロネロを・・・」

「育てた・・・?」

「・・・・・・えぇぇぇえ!!?」
「・・・・・・はぁぁぁあ!!?」



新奈と獄寺は目を瞬かせしばし沈黙すると同時に声を上げた



「あのコロネロの教官!?」

「ア、アルコバレーノを育てたんスか!!」

「ラルさん・・・あんなに若いのに教官だったんだ・・・」

「それに、コロネロのアルコバレーノになる以前って生まれてないんじゃ・・・」



リボーンに告げられた事実で頭をグルグルさせる二人



「とにかく・・・リングでの戦い方を知るのはラルさんだけなんだし!止めなくちゃ!!」

「ガハハハ!!ニーナ見て見てー!鉄砲いっぱい!!」

「ランボ、ソレ返ス!駄目!!」



立ち上がった新奈の耳に届くランボの笑い声に振り向けば

大きなライフルを手に持ったランボを其れを追いかけるイーピンの姿



「っな!?ランボ!一体そんな物何処から持ってきたの!!」

「ぅんとねー・・・ずーっとずーっと向こうの部屋!迷路みたいで面白いんだよ!!」

「ランボ、京子ちゃんとハルの所に行ってて・・・今大事なお願いしてんだから」

「遊ぼうよニーナ」



銃火器の暴発を心配しつつランボに目線を合わせ窘めるがランボの笑みは消えない



「「キャアアァ!!!」」



女子の甲高い悲鳴が響き全員弾かれたように顔を上げる



「今度は何だ?」

「キッチン方から!京子ちゃん達よ!!」



走り出す新奈に、山本と獄寺が続き

歩みを止めているラルが呆れたように一つ息を吐き新奈達の後を追う










「どーしたの!?」

「流しの下に何かいるんです!」



キッチンに駆けつけるとハルが流しの下を指差し

其方に視線を向けると、黒い物体動いており皆奇異の目で其れを見やる



「んだこりゃ?・・・ぐわっ!」



獄寺が触れようと手を伸ばすと黒い物体が突き出てきて獄寺を押しつぶした



「いやー、抜けました――!」



獄寺を下敷きに顔を出した小太りな黒スーツの男が現れた

先程の黒い物体は其れの尻だったらしい



「あ・・・貴方は?」

「私、ボンゴレファミリー御用達、武器チューナーにして、発明家のジャンニーニでございます」

「あ、あの武器をおかしくしてた・・・」

「あの面白ぇオッサンだな」



オールバックでデコの輝かしい男ジャンニーニ・・・それを聞き

新奈を山本は彼の存在を思い出す、余程下敷きにされて苦しいのか獄寺が唸るように声を出す



「いつまで乗ってんだ!!」

「あっ、コレは失礼」

「ぬぁ”!」



立ち上がったる動作も獄寺に物凄い負荷が掛かったようで奇声が上がり

新奈は獄寺を心配気に見つめるが、ジャンニーニはそれに構わず自己紹介を続ける



「お久しぶりです、皆様!
私も、あれからすっかり立派になりまして、今や超一流のメカアーティストに成長致しました」

「んで・・・そのお前が何でキッチンにいるんだよ!!」



過去、小さくされた恨みか下敷きにされた恨みか・・・獄寺は恨めしげにジャンニーニを睨む



「はい、このフロアーこの水回りは
先週私が組み立てたのですが・・・色々と部品が余ってしまって、何処のかな、と」

「本当に腕、確かなのー!!?」



両手に溢れる部品に新奈は焦り声を上げる



「ん?なんだ?この臭い・・・」

「え?・・・あぁ!!」

「はひっ!?真っ黒コゲです!」

「ごめんなさい!火を消し忘れてたー」



山本が異臭に気づくと京子とハルが火を掛けたままの鍋を思い出し慌てる



「二人とも大丈夫!?」

「火事!!火事!!だははは!!」

「コラ!うるせーぞアホ牛!!」



新奈達が慌ててコンロ側の京子達に近づき、その背後で騒ぐランボを獄寺が一喝



「これどーすんだ?作り直しか?」

「はひィ・・・勿体無いけど仕方ないですぅ」

「別にイイじゃねーか食えねーもん残しても虫の餌になるだけだ」

「はひっ!?それはかなりグロテスクです・・・」

「っ怖いね、それ・・・」

「うん、想像したくないわね・・・気持ち悪い」

「じゅ、十代目スイマセンそんなつもりは!!」

「大丈夫だよ、獄寺君・・・とりあえず片付けましょ」

「ほいっ」



新奈の言葉で山本が鍋を流しまで運ぶ



「本当にごめんなさい、私ボーっとしてて・・・」

「大丈夫よ、怪我がなくてよかったし、よくやっちゃうよねこーいう失敗」

「そうです、ハルもよくやりますノープログレムです!」



ひたすらに謝る京子に新奈とハルは気にするなと伝え新奈が蛇口に触れると



「・・・―――えぇぇえ!!?何で蛇口が外れるの!?」

「それは私の責任です!」



ジャンニーニが慌てて前に出て処置を始める、出入り口でリボーンと話していたラルが動く



「聞け!!!」



壁を叩く音と共に響く凛とした声に全員口を噤む・・・ランボでさえも其の動きを止めた



「最低限の戦闘知識と技術は、俺が叩き込んでやる」

「・・・・・・じゃあ!」



ラルの言葉に新奈達は反応しラルへと向き直りラルは新奈達へと歩み寄る



「日本に送られて来ているのはミルフィオーレでもトップクラスの部隊だ・・・
お前達の戦ったブラックスペルが全力で来たら一溜まりもない急ぐぞ」

「っあの、そのブラックスペルというのは・・・?」



十年後の山本も口にした単語を新奈はラルへと問いかける



「元々ミルフィオーレは二つのファミリーが合併して出来たモノだ」

「二つのファミリー・・・」

「今のボスが白蘭・・・そして、その下にいる精鋭部隊は其々の出身ファミリーにより
白と黒の制服に分かれている・・・白い制服はホワイトスペル綿密で狡猾な戦いを得意とし
黒い制服のブラックスペルは実践でならした猛者が多いと言われている」

「う”お”ぉい!!てめーどーゆー風の吹き回しだ?急にベラベラと!!あぁん!」

「ご、獄寺君・・・?」

「おい・・・何でスクアーロ?」



ラルの説明に突如ガラの悪くなった獄寺が吠え新奈と山本は唖然



「心配はいらん!一度でもついて来れなくなった時点で見捨ててやる」

「はぁ・・・?」

「鬼だ・・・」



バッサリと切り捨てるようなラルの言葉に山本と新奈は思わず声に漏らし呟く



「早速、最初の修業を始めるぞ・・・三人のうち、誰でもいい」



ラルは懐から一つの迷彩柄の匣を取り出し新奈達に見せる



「一度も開いた事のない、この匣を開匣しろ・・・見せてみろ・・・お前等の覚悟をな!」


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