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標的22 予期せぬ魔手
「大丈夫?」

「あぁ!心配ない、小僧ワリー、バット壊しちまった」

「気にするな、スペアやるから」

「お、サンキュー」

「代え・・・在るのね」



新奈に爽やかな笑みを浮かべ答えた山本は先程城島に折られたバットリボーンに見せると

何処から取り出したのか同じものを山本に手渡した



「この調子なら、以外に簡単に骸ぶっとばせそうですよ!十代目」

「六道骸を侮らねー方がいいぞ、奴は何度も危機一髪のピンチを相手を叩き潰して抜けてきたんだ」



獄寺の言葉にリボーンは写真を取り出し其れを放った、写真を拾い獄寺と新奈は並んで見る

其処には獄寺を襲撃した柿本千種、先ほど山本と相対した城島犬

そしてその二人に挟まれて立つ強面の男、六道骸の3人が写っていた



「今度の脱獄も死刑執行前日だったしな」

「この人が、六道骸?・・・(六道君じゃない、よかった)」



それから、さらに奥へと進む一行

ちょうどお昼時のためか新奈のお腹が可愛らしい音を鳴らした



「!?」

「何だニーナ腹減ったのか?」



新奈の腹の虫の声を聞き取ったリボーンが声を掛けると新奈は頬を染め俯く



「そーいや、オレ腹へってきたぜ」

「だいぶ歩きましたし、休憩がてら飯にしましょう、十代目」

「ありがとう、二人とも・・・」



新奈に気を使ってか本心か、山本と獄寺は笑顔で休憩を促す

テーブルが並んだ休憩場を見つけそこで山本が持参の弁当等を広げる



「んじゃ、寿司と茶を配るぜ」

「退きなさいよ、山本武」



山本を退けビアンキが新奈の前へと躍り出る



「はい、ニーナ、緑黄色毒虫入りスープよ」



と、コップに入ったポイズンクッキングを差し出す



「毒虫ですか・・・」

「体が暖まるわ」

「(いや・・・飲んだら体芯まで凍てつくと思います)」



新奈が如何するべきか思案していると突如スープが泡を吹き出し爆発した



「!?これもポイズンクッキング?」

「違うわ!」

「ん?やべ・・・伏せろ!!」



山本の声とほぼ同時に山本の持ってきた寿司が一気に爆発した



「ビアンキ・・・」

「敵の攻撃よ!」



テーブルに隠れ身を縮め新奈が目の前で姿勢を低くするビアンキの名を縋る様に呼ぶ

敵の場所が分からず山本と獄寺が顔を上げると今度は茶が爆発する



「何処から?」

「この音・・・そこだ!」



獄寺が、後ろにあった建物にダイナマイトを放る

傷を負ったわけでもなく敵は悠然と瓦礫の上に鎮座していた



「ダッサイ武器・・・こんな連中に柿ピーや犬は何を手こずったのかしら?」



煙が晴れると、クラリネットをかかえた少女の姿を確認する



「黒曜中の制服?」

「ってことは・・・」

「こんなみすぼらしいマフィア初めて」

「なに!てめェだってただの制服だろーが!!」

「テメーなんて気安く呼ばないでよ
私はM・M、私だって骸ちゃんの命令じゃなきゃこんな格好しないわよ」

「骸の命令?」

「三人だけじゃなかったのか・・・」

「あー、さえない男見てると悲しくなっちゃう・・・
やっぱ付き合うんなら骸ちゃんがいいわ、男は金よ!」

「なに・・・」

「今まで周りに居なかったタイプだわ・・・」

「まーいいわ、私はアンタたちをあの世に送って・・・バッグと洋服を買い漁るだけ」

「っ!?」



新奈、山本、獄寺の言葉に律儀に答えるM・M

M・Mがクラリネットを吹くと新奈の目の前のペットボトルが爆発した



「あの楽器が武器!?」

「何なんだこの攻撃は!」



テーブルの下に身を屈めM・Mの死角に隠れる

新奈達は手が出せずあっという間にテーブルの上のペットボトルが全て爆発した



「元を断ちたいけど・・・」

「これじゃあ近寄れねー」

「くそっ」



新奈、山本、獄寺が躊躇しているとテーブルを乗り越えビアンキが前に立った



「私が行くわ」

「ビアンキ!」

「アナタ、間違ってるもの」

「はぁ?」

「大事なのは金ではなく・・・愛よ!」

「何なの この女、ムカツク」

「その楽器は電子レンジと同じ仕組みね
音波で物質内の水分子を振動させて温度を上げる」

「分かったらなんだってのよ・・・
そーよ、このクラリネットか出る特殊な音波は分子を1分間に5億回も振動させるの
分子が振動すればするほど高温になるの
つまり・・・人間がこの音波浴びたら体の水分が沸騰して、沸騰して“ボンッ!!”アハハハ」



高らかに笑うM・Mにビアンキの後ろに控える三人は驚きの声を上げる

遠距離の攻撃が可能な分、勝機は彼女のほうにある



「そんな!」

「マジかよ」

「何て女だ」

「御託は良いわ、行くわよ!

「来なさいよ!アンタの脳みそチンしてあげる」

「ポイズンクッキング大型料理!!食べ放題!!!」



ビアンキは豪華に盛り付けされたポイズンクッキングの皿を両手に持っていた



「あんな技あったんだ・・・(怖い)」

「おえっ・・・」

「またダッサイ技ね・・・バーニングビブラート!!!」



M・Mは向かって来るビアンキを迎え撃つようにクラリネットを吹き鳴らす



「料理を盾に・・・!」

「上手い!だがもつか!?」



ビアンキは全く怯える様子もみせず、どんどん距離をつめていく

その行動に新奈は驚きの声を山本は拳を握る



「!!」

「そこまでよ!」



ビアンキの投げたポイズンクッキングをかわしたM・Mに

ビアンキはまたも新たなポイズンクッキングを出し迫る



「ラスト、ショートケーキ!!」

「キャアアア!!・・・・・・なんて言うと思って?」



恐怖に悲鳴を上げたと思いきや一転

少女は笑みを浮かべクラリネットの中間部分を開き

鎖で繋がれてヌンチャクのような武器へと形を変えた



「!?」

「接近戦も―――・・・得意なのよ!!」

「あぐっ」

「ぁ!!・・・」



接近戦に持ち込まれビアンキは料理を出せず後退するも

M・Mは其れを逃がさない、獄寺は何かに驚き声を漏らすがM・Mの声に掻き消される



「アハハハハ!なにが愛よ!
金に勝るものがあるわけないじゃない!さあ、トドメのひと吹きよ」



少女はクラリネットを構える



「ビアンキ!!」

「っ」

「待て、山本・・・もう・・・触れたんだ」

「?」



新奈は焦り立ち上がり山本が飛び出そうとすると獄寺に止められその言葉に二人は首を傾げる



「今度こそ脳ミソを沸騰させてあげるわ―――・・・っ!ひぎゃアアア!」



突然、敵の持っていたクラリネットが、ポイズンクッキングと化した



「クラリネットが!!」

「これって、ビアンキの技!?」

「そうっス、触れたものを全てポイズンクッキングにする究極料理―――・・・」

「千紫毒万紅千紫毒万紅せんしどくばんこう千紫毒万紅!!」



山本、新奈の驚きの声に獄寺は顔を青くし、その言葉を引き継ぎビアンキは目を大きく見開いた



「そんなバキャなぁぁっ!!・・・ふぎぃぃ」

「大丈夫!?良かったわ、お昼寝の邪魔されなくて」



ビアンキが敵とは違う方へ駆け出していった

其処には鼻提灯を膨らませお昼寝真っ最中のリボーン



「リボーン・・・居ないと思ったら、お昼寝してたのね・・・」

「じゃあ、アネキが戦ったのはリボーンさんの眠りを守るため・・・」

「愛の勝利ね」



今度は、ビアンキが余裕の笑みを浮かべる番だった



「ビアンキ、恐るべし・・・」

「さすがだな」

「・・・けっ」



怪しい笑い声が響き其方に目を向けると

可愛らしい黄色い鳥を連れ黒曜中の制服を着た中年男の姿



「ウヒョヒョ・・・―――あの強欲娘のM・Mがやられるとは実にいい気分だ」

「誰!?(怪しすぎるんですけど・・・)」

「まあまあ落ちついて・・・これを見てください」



男が手元のスイッチを押すと壁がスクリーンの様に映像を映し出した其処には・・・



「お友達が狙われていますよ」

「京子ちゃん!ハル!!」

「てめー何者ンだ!何企んでやがる!」

「私の名はバーズ、ご覧の映像は
私の可愛い小鳥たちに付けた小型カメラから送られているものです」

「?皆の後ろに何か・・・!?何、あれ」

「何だコイツら・・・」



京子達の後ろに骸骨のような人間が立っており、新奈と獄寺は驚きの声を上げる

黒曜中の制服を着ているあたり目の前の男、バーズの仲間なのだろう事は予想できた



「気がついちゃいましたか?
彼らは私に忠実な双子のヒットマン、ブッラティーツインズです
あんな可愛い顔していますが
刑務所にいる間一度も独房から出してもらえなかったほどの凶悪な連続殺人犯なんですよ」

「何ですて!?」

「見ててください、二人とも貴方たちのお友達と遊びたくてしょうがない様子だ・・・ウジュ」



京子達の背後に迫った双子の爪が鋭さを増し、今にも襲いかかろうとしている



「っ!やめて!!」

「何をする気なの」

「ん―――?何もしやしませんよ。貴方たちが私に従ってくれさえすれば・・・ね」

「ふざけんな!アイツらはカンケーねーだろが!!」



焦る新奈とビアンキにバーズが卑しい笑み浮かべ言い放つと獄寺が其の胸倉に掴みかかった



「おっと、私には触れない方がいい・・・ほらお友達が―――・・・どーなっても知りませんよ」



双子たちの手がもう少しで2人に届きそうだった。



「離れていても私は彼らに指示できる・・・お友達の命は私が握っているんだ
お前らにガタガタぬかす権利はないんだよ!!
だから二度と触わるな、ボケ!」

「くっ・・・くそっ」



獄寺は仕方なく、掴んでいた手を離す



「ウヒョヒョ・・・私に従いさえすれば二人は無事です
それでは始めましょう・・・そ・お・だ・なー・・・
では、お仲間でボンゴレ十代目をボコ殴りにして下さい」

「!?」

「なんだとてめー!」

「獄寺!」

「そこの沢田さんを殴れと言ったんですよ」

「彼女たちを無事お家に帰したいんでしょう?だったら殴ってくださいよ」

「そんな一方的なやり方きたねーぞ!」

「無茶言うな」

「まあ、断られても私は困りませんがね・・・よしヤレ!」



其の言葉に全員顔色を変えるが

ブラティーツインズの片割れが公園の外灯を破壊しただけに留まった



「ウジュ、私のもう1つの趣味は人を驚かせることでしてね・・・
驚いた時の無知で無能な人間の顔を見るとそれだけで興奮して・・・・・・ウヒョヒョ」

「野郎・・・」

「完璧な変態ね」

「いいんですか?そんなこと言って・・・言うとおりにしてくれないと今度は・・・」



双子の片割れの爪が京子に降り掛かりそうになったまさに其の時新奈が声を張り上げる



「分かったから!やめて!山本君、獄寺君、私を殴って!!」

「ニーナ」

「十代目」

「ちぇっ、いいとこだったのに惜しいなー・・・五つ数える前に始めて下さいよ」

「っ・・・山本君!獄寺君!構わないから殴って!!」

「馬鹿言うな・・・」

「んなことできるわけないっス!」

「お願い!このままじゃ皆が・・・・・・っつ!!!」



躊躇する山本と獄寺に代わり、ビアンキが新奈を殴り飛ばした



「アネキ!!何て事を―――・・・」

「私は元々ニーナを始末してリボーンとイタリアに帰るために日本に来たのよ
こんなもんで済んでラッキーと思いなさい」

「・・・(あんま痛くない・・・・・・ありがとう、ビアンキ)」

「嫌われ役は慣れてるわ」



ビアンキの気遣いに内心礼をする新奈は



「いやぁ、お見事クリアです、これなら次もクリアできるでしょう」

「まだやらせる気かよ!」

「・・・・・・っ」



山本に手を借り立ち上がった新奈は唇を噛む



「誰もこれで終わりなんて言ってませんからね―――・・・」

「ヤロー、調子にのりやがって!」

「まー今のクリアっぷりがよかったので、次で最後にしましょう」



獄寺の悪態も軽く流し、バーズは自分の持つ杖で地面を強く突く

すると杖の外装がはがれ鈍く光る刃が姿を現す



「これで十代目をブスッと刺しちゃってください」



バーズの手にある剣に電流が走るのを見て全員声を上げる



「ウジュジュジュ・・・皆さんの今の驚き顔、実に良かったですよ〜
ウジュジュジュ・・・さぁ、やっちゃって下さい!」



電流を帯びた剣が新奈の前に投げられ地面に突き刺さる



「・・・・・・どうすれば・・・」

「ふざけんなヘンタイヤロー!」

「無茶言うな」

「断るわ」

「何度も言いますが、断るならそれでもいーんですよ・・・」



ナイフに伸ばす手を躊躇する新奈にバーズは笑みを深めスクリーンに映る京子に視線を向ける



「それではこの子からいきましょーか?」

「京子ちゃん・・・」

「いやー、可愛い天使のようだ」

「どうしたらイイんだ!・・・・・・オイ、何とかならねーのか!」



ビアンキと山本に焦るように問う獄寺



「いやー、楽しみだ・・・・・・・・・さぁ、やっちゃって」

「待って!!絶対駄目!関係ない京子ちゃんを傷つけるなんて・・・」



新奈の声に双子の動きが止まる



「ではやってもらいましょうか?・・・制限時間は10秒ですよ」



剣の柄を持ち新奈は一息吐いて剣を地面から抜く



「てめー・・・」

「(ウジュジュジュ、なんとまあ、あっけない・・・
その剣には引っ掻いただけでも即死する猛毒がたっぷり塗りこんであるんだ)」



山本の声はバーズを興奮させる材料にしかならない様だ



「私がやるわ!すぐ救急車呼んであげる・・・」

「ありがとうビアンキ・・・でも、自分でやる」

「ニーナ!」

「十代目!もう一度考え直してください」

「(獄寺君は自分を顧みないで私を庇ってくれた・・・
山本君はあんなに好きな野球が出来なくなるかもしれないのに―――・・・
私の所為で皆傷ついた・・・私だけ何もしない訳にはいかない!)・・・っ」



新奈が剣を振り下ろそうとした瞬間

スクリーンから奇声が上がった、そちらに目を向けると双子の片割れが倒れていた



「どーした!!」

「ギ・・・ギ・・・」

「女性の敵は俺の敵さ・・・ハーイ、京子ちゃん、助けに来ちゃったよ!
おじさん、カワイコちゃんの為なら―――・・・次の日の筋肉痛を厭わないぜ」

「Dr.シャマル!」



ツインズを地面に平伏せたのはまさかのシャマル、新奈は驚きその名を呼んだ



「な、なにぃー!!?
(あの天才ヒットマンといわれるトライデント・シャマルだと!?)」

「やるな!」

「おせーんだよ、このヤブ医者!!!」



山本と獄寺の安心しきった言葉にバーズはまさかの人物に冷や汗をかいたが

もう一人の人質を忘れていなかった



「まーまー、皆さんお忘れですか?
こっちにはもう1人いるんですからね、ほーら次はこの子の番ですよー」

「ハル!」

「嫌なら続けてもらいましょーか、さぁ・・・ボンゴレ十代目、言われたとおりに刺してください!今すぐに!!」

「哈っ!!」   

「ギギャ!!」



またも聞こえた奇声・・・今度は、もう一人の双子も地面に突っ伏した



「!!」

「許せないな、女性を狙うなんて」

「やれやれ・・・ハルさんもう大丈夫です」



ハルの前に立っていたのは十年後のランボとイーピンだった



「イーピン!!ランボ!!」

「言われた通りにハルさんを見張っててよかった」

「奴の読みはどんぴしゃりだな」



イーピンとシャマルの言葉に新奈は驚く



「(言われた通り?奴の読み?ま・・・まさか・・・)」

「ゴホン」



何時の間にか起きていたリボーンが、新奈の後ろで咳払いをする



「リボーン・・・貴方がシャマル達に・・・?」

「まーな、良かったな、困った時に助けてくれる仲間 ファミリー が居て」

「うん・・・」

「さあ、こっちの番だ」



獄寺を筆頭に山本とビアンキはバーズを壁際へと追い詰める



「ぅぅ・・・お前達ヤってしまえ!」



追い詰められたバーズの言葉に双子が動くが

相手はかの有名なトライデント・シャマル

そして将来有望ヒットマンランキングベスト3の十年後の少女に勝てるわけがなかった



「馬鹿な・・・奴らは双子の悪魔と呼ばれた連続殺人鬼だぞ
やっぱ六道さんのミッションはレベルが高い・・・それでは私はこれで失礼します・・・では」



そそくさと逃げようとするバーズに獄寺が腹に蹴りをいれる



「ひげっ」

「何処行くんだよ・・・一発でのしちまった」

「命令する本人はたいしたことねーのな」

「所詮、欲得で動いてた奴だからな」

「リボーン、この人達の事知ってるの?」



バーズを知っている風なリボーンに新奈は訊ねる



「骸と一緒に脱獄した連中だな」

「え!?骸達三人以外にも脱獄囚いたの?」

「ディーノの情報によると、脱獄は結束の固い骸達三人組と
M・M、バーズ、ツインズの7人で行われていたんだ・・・
三人組以外の消息は途絶えていたんだが、まさか合流してたとはな」

「まさかじゃないでしょ・・・」

「だって・・・だってディーノが、こいつらは関係ねーなって言ったんだもんっ」



頬を膨らませて可愛く怒るリボーン



「キャラ変えてごまかすな!・・・もう居ないわよね」

「居るわ」

「え!?」

「隠れてないで出て来たら?
其処にいるのは分かってるのよ・・・来ないのなら、こちらから行くわよ」

「ま・・・待って、僕だよ」



リボーンに確認のために聞いた新奈の言葉にビアンキが答える

木の陰から声が聞こえ、隠れていた人物が姿を現した



「フゥ太!」

「こ、こんな所に」

「逃げて来たんじゃねーのか?」

「良かった・・・怪我とかなさそうで、一緒に帰りましょう、フゥ太」



新奈がフゥ太へ歩み寄ろうとすると其れを拒むように刹那な声が響く



「来ないで、ニーナ姉・・・僕、もう皆のところには戻れない・・・」



フゥ太は目に涙を浮かべていた



「フゥ太・・・?」

「僕、骸さんに付いて行く・・・さよなら・・・」



そう言って森の中へ走っていった



「待って、フゥ太!フゥ太!!」



ニーナもフゥ太を追いかけて森へ入った

その後ろで新たな刺客が迫ってきたことにも気づかず



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あきゅろす。
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