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もういっそ壊してくれ
5


 アキの口からはどうしても聞きたくなかったその最悪の事実に手が震え、拳にギュッと力を込める。


 アキは大きな目を更に大きくさせ、まさに青天の霹靂といった様子だった。


「…すごい、留亜…」


 興奮している親友を見て、自分の勘の良さを呪いたかった。


 アキの彼氏、生野 真崎。



 俺たちは

 また

 同じクラスになった−−−−−。





≡≡≡≡≡≡


「る、留亜、あのね」


−−生野と

−−なんで…


「留亜…」

「…」

「…ごめんね
やっぱりこ、んなの気持ち悪いよね…?
ごめんなさい…」


 完全に目を伏せてしまうとアキが震えながら小さく謝罪した。


−−違う、そんなんじゃない、ただ…


 直ぐに弁解し不安を払拭してあげたかったが、どんな言葉をかければいいのか検討すらつかず同時にチャイムが鳴った。


 するとアキは納得できない悲しそうな表情のまま「また…また後で、ね?」と自席へと戻っていってしまう。


−−なんで

−−アキなんだよ


 それをひたすら繰り返しながら、授業の合間にアキを振り返った。すると先程まであった笑顔は消え失せ淋しそうに俯いている親友の姿に、たまらず携帯電話を取り出した。


−−−−−−−−−−−
to 河合 アキ
−−−−−−−−−−−
sub 無題
−−−−−−−−−−−
本文

さっきはごめん。俺はアキを気持ち悪いとか思ってない、驚いただけ。後でな?

−−−−−−−−−−−


 そしてもう一度振り向けば、メールを読んだのかニッコリと微笑みを寄越すアキに胸を撫で下ろした。


−−生野が誰と付き合っても

−−俺は無関係

−−それが


−−親友だとしても……



−−俺にはもう


−−関係ない





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