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もういっそ壊してくれ
4


−−アキに彼氏

−−こんだけ可愛かったら、恋人いたって不思議じゃねぇよ…


「よかったなアキ、初彼氏だろ?で、彼氏どんなの?」


 自然に笑みを零しながら続きを催促すると、アキは少しだけ驚いた顔をしてみせる。


「あの…相手、男だよ…?
引かないんだね、留亜は…」


 切れ切れの言葉使いとは裏腹に、その表情には安堵の色を含ませていた。

 俺も男と付き合ったし…とは言えないが、またも生野の存在が脳裏に過ぎり舌打ちをしてしまう。

 こちらを凝視していたアキは俺の悪態を見ていたはずなのに、そのことには一切触れずに口を開いた。

 俺は軽く頭を振り、無理矢理にでも生野を追い払う。


「ぁのね、初めて廊下ですれ違ったときカッコいいなぁ…って思って。

第一印象はカッコイイ。

でも何回も見かけるたび好きだな僕、って思うようになってね…でも1年のときはクラス違くて話もできなくて…

どうか2年になったら同じクラスに…って星に祈ってたんだよ」


 肌を桃色に染め微笑むアキ。毎晩、夜空に願いをこめる姿を想像すれば無性に愛らしい。


「で。
願い叶って、おんなじクラスになれて…」


−−!!!!!


 その瞬時、胸が騒ぎだした。瞬きするのも忘れてしまった目が霞みアキがぼやけて映る。


「で、始業式の放課後に告白したら−−−」


 その先を俺の耳が拒否を訴え“聞きたくない、もうやめろ”と心が叫んだ。そして−−−


「生野だろ?アキ

それ

生野のことだろ−−−−−」





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