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もういっそ壊してくれ
9
気がつけば生野を乱暴に押し退け
振り向きもせずに公園を去っていた。
振り返らなかった。
だから生野がどんな表情で、どんな気持ちで俺を見送っていたのか分からずにいた。
何も知らなかった。
苦し気に顔を歪め、佇んでいたなんて−−−想像すら出来ないでいた。
それを理解出来たのはずっと、ずっと先だったんだ−−−−−。
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