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もういっそ壊してくれ
5


 3月2日(日) PM3:16


 自室のベッドに横たわり電話をかける。5コール6コールと繋がるが、どうやら出る気がなさそうだ。再度かけ直そうと、耳から携帯を離したところでピッという電子音が聞こえた。


−−!!


「生野『何だよ、急用?』……」


 その愛想のない低い声に、俺の言葉は遮られてしまった。

「…」


 先日の昇降口での一件を、俺はずっと気に病んでいた。あの日以来殆ど会話をせず、胸の引っ掛かりが取れないまま、心地を悪くしていた。それを生野と話すことによって、払拭したかったのだ−−。


『滝沢』

「もう、切るわ」

 ポツリと呟けば、生野が小さく息をついた。


『今、ダチと会ってんだよ。だから明日学校でいいだろ?』

「ああ…邪魔したよな」

『別に。じゃあな』


 そしていつもの如く返事をする前に、一方的に切られてしまう。


「明日…ってお前サボッてばっかじゃねぇかよ」


 不満を口に出してしまい、それが可笑しくて笑ってしまった。


−−お前は何がしたいの

−−俺はどうすりゃいいの

−−それすら、教えてくれないのか





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