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もういっそ壊してくれ
4


 病院に寄った翌日、一旦登校はしたものの下腹部の不快感は持続的で、呆気なく席を立ち早退を決めた。

 授業中、閑散とした廊下を下駄箱へと向かう。すると、


「帰んの?」


 その聞き間違うことのない声に振り返った。

「…ああ、早退すんだよ、調子悪くて。連休前だし授業っていう授業もねぇし。おとなしくしてる」


 そして上履きを靴箱に投げ入れると、生野は一度だけ目線を合わせただけで、直ぐに旧校舎へと向けた。


「ふーん…」


 まるで無関心、興味がなさそうな発言だった。


 一言で言えば
 それが
 俺は気にいらなかった。


「ふーんて、そんだけかよ…」


 冷たい地べたに座り込み靴紐をキュッと結ぶ。


「…何か言って欲しい?なに言えば納得すんだよ。
心配して、それらしいフリして見せろって?」


 あっけらかんと聞かされれば、もう立ち上がるしかない。


「別に期待してねぇ」


 淡々と答えると靴箱の小窓を強めに閉め踵を返した。


 生野は何も言わなかった−−−。

 だから俺だって−−−。


「じゃあな生野。けど体調悪くても、出席した方がいいんじゃね?お前の場合」


 昇降口手前でふり返るが、生野はこちらを見ることなく呟く。


「言ってくれんじゃねーか」





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