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もういっそ壊してくれ
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 バンッ−−。

 バッグを軽く放り制服のままベッドに横たわる。ポケットから携帯電話を取り出し時間を確認すると、PM12:35。学校ではちょうど昼休みの時間帯だ。


 あれから俺は保健室に顔を出し、胃薬を貰おうとした。食あたり程度だろうと自己判断していたのだが、熱を測ったり状態を報告していると「今すぐ病院に行きなさい」と真剣な面持ちで勧められる。大学生の子供が二人もいる勤続27年のベテラン女性保健医。


 俺が大袈裟だと少しだけ抗議すると−−。

「自分勝手に決めちゃいけないわよ!自分では分からないことって世の中にはたくさんあるんだから」

 なんだか長々しい説教が始まりそうだったので、従うことにした。


 処方薬を既に服用したからか、気持ちの悪さは半減したものの、未だ食事を採る気にはなれない。俺は胃の辺りに手を置き、恋人を思った。


−−生野、誰と飯食ってんだろ…


 付き合ってまだ10日目、世間のカップルならば、きっと幸せの真っ只中だろう。


 生野はバイで男と寝ることもあったはずだ。初めてセックスをした日、手慣れていると直感した。だが俺にとっては男との付き合いなど初めてで、とにかく全てにおいての経験がない。


 俺は正直モテる。子供のころから常に女に囲まれ育った。

 可愛い女の子に好意を持たれ、嬉しくない男はいないだろう。





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