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もういっそ壊してくれ
6


「うぜぇ…
生野、早く帰れよ」


 クラス全体が俺と生野に興味剥き出しの眼差しを差し置く中、いつのまに現れたのか担任教師が言い放った。


「もう予鈴は鳴りましたよ?出席、取りま−す。みんな戻ってください」


 殺伐とした空間に似つかない間のびした言い口で教壇に立てば、遅いながらも野次馬や生野の世話役がそれぞれに散っていく。


 生野は荷物を肩に掛け−−怨みがましい捨て台詞を残し出て行った。


「覚えてろよ…、滝沢」


 その絞り出された掠れた声に一瞬皆が息を呑んたが、俺は気付かないフリをした。





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