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*Heart Swing*
I was.....too.


とある高層ビルの最上階の社長室。


デスクでパソコン作業をしていた
長身の男が大きく息をはくと
立ち上がり、窓辺へと向かった。


「.......」

「社長、失礼いたします。」

ぼんやりと外を眺めていると
ドアが控えめにノックされ、

眼鏡をかけた神経質な顔の男が
入ってくる。


「.....広瀬」

まだ返事もしていないというのに
勝手にはいってきたその男広瀬に

社長と呼ばれたその男は形のいい眉を
歪めた。

広瀬はそんなことには気にもとめず
眼鏡を指で軽くおしあげると、
続けていう。


「分かっていますよ。
 おおかた、返事もしていないのに
 勝手に入ったということについて
 でしょう。

 あなたの考えてることなんて
 手にとるように分かりますよ。

 長年あなたにつかえてきましたから」


「....分かっているなら少しは
 改善しようとは思わないのか広瀬。

 お前も嫌みな奴だな....昔からだが」

その言葉に広瀬は頬を少し緩めた。


「お褒めの言葉、光栄ですね。
 
 社長、.....いえ....東条若頭」

「ふん.....」




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