怖い話
ちゃんちゃんこ
千恵子さん(仮名)は新しく車を買ったばかりでその日は一人でドライブをしていた。外は快晴で最高のドライブ日和だった。千恵子さんは少し遠出をしようと目的地を決めないで気ままに車を走らせていたらしい。そして１５時頃に海岸に面した町に到着して、今日はここで少し散歩したら帰ろうと思い車をおりた。しばらく砂浜を歩き、日も傾いてきたので帰ろうと思った時。千恵子さんの前に奇妙なものが見えた。
道路のわきにある電話ボックスに男の人が入っているのだが、その電話ボックスの周りを赤いちゃんちゃんこを着た数人の子供たちが回っていた…電話ボックスに入っている男の人は全く気付いている様子はない。その子供たちは下を向きながら話もせずに回っていて、不気味な雰囲気を感じた千恵子さんはその場を離れ車に乗り込み帰路に着いた。
翌日。千恵子さんがテレビを見ていると、昨日行ったあの町が映っていたのだ。何があったのかと見てみると信じがたい話が報道されたのだ。
あの電話ボックスの中で男の人が変死したのが見つかったらしい。その男の人は昨日電話をしていた人だった。そしてその死体は複数の子供の歯形が残り、死因は喉元を噛みちぎられたことによる出血多量死だったらしい…
その事件により電話ボックスは撤去されたそうだ。
｢真っ白な服を着た白髪の女があんたの手首をつかんでいたからよ…｣
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