怖い話
タクシーに乗る霊
タクシー運転手にはよくある話らしい。夜中に走っていると雨も降っていないのにびしょ濡れの女の人がタクシーを止める。運転手が「どちらまで?」と言うと黙ってうつむいたまま何も話さない。運転手がまいったなぁと思いながら適当に走っているとバックミラーに映る女の顔が少しずつあがってくる。女の顔は傷だらけで生気をおびていない…そしてついに女が顔をすべて上げると目が合ってしまい運転手は金縛りに合い目をそらせなくなってしまう。バックミラー越しに女が大きく口を開けながらゆっくりと近づいてくるのが見え、もうダメだ!と思った瞬間に金縛りが解け急ブレーキを踏む。体を起こし恐る恐るバックミラーを見ると女は消えていてタクシーは真っすぐに走っていたはずなのに、なぜか山の中にいる。そして後部座席を見ると女が座っていたところはびしょびしょに濡れていた…



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