怖い話
都市伝説「カエル女」
あるいじめられている女がいた。彼女は実家から遠い高校に通うために一人暮らしをしていたため相談する相手もいなかった。彼女はしばらく学校も休んでいたがたまに登校すると決まって雨になった。かなり強烈な雨女だったため、雨の日しかでてこないということからカエルというあだ名がつき、いじめられるようになった。その噂は広まり、隣の家のおばさんから「今日うちの息子の運動会あるんだから家から出ないでくれない?」とまで言われるようになった。学校でのいじめも過激さを増し、集団に暴行され顔の形が変わってしまう程になった。彼女は外に出るといじめられるので家に引きこもるようになった。外に出ないので食べ物も底をつき、晴れた日は部屋にわいた虫を食べ雨の日には窓下を通るカエルを食べていた。そうしているうちに人としての行動を忘れて本当にカエルのようになってきてしまった。雨の日はたまに家を出て、やわらかい小さな子供を狙い家に連れ去り殺して食べるカエル女に…
目を開け、押さえ付けられている体を無理矢理起こしてみると部屋一面に無数の白い手がうごめいていた…その手は寝ているベッドからも生えていてAさんたちの体を押さえ付けていた。友人二人も寝ているがうなされていたのでAさんは二人を押さえ付けている手を振りほどき起こした。友人たちはユラユラと動いている手をみると息を詰まらせ動揺した。3人はすぐさま荷物を持ち、床に生えている手を必死に振り払いなから部屋を出ようとしたが内側の鍵は開いているのにドアが開かない。パニックになりかけていると友人の一人が『おいっ!風呂場は手ないから早くこい!』と言ってAさんたちを掴んでシャワー室に投げ入れた。Aさんたちはいつ手が侵食してくるかわからないシャワー室で3人固まって眠れぬ夜を過ごした。長い時間を待ち時計を見るとチェックアウトする10時を迎えようとしていた。シャワー室のドアをそ〜っと開け部屋の様子をうかがうと手は消えていて、ドアも開くようになっていた。3人はすぐさま部屋を飛び出しホテルをあとにした。



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