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明日の空
標的90 試練終了


翌日
空はまだ眠っている
修業の合間にツナ達は空の様子を見に来ていた

「ディーノさん空ちゃんまだ目が覚めないんですか?」

「あぁ…」

ツナ達は心配そうな表情を浮かべ空を見た

『絶対神田だ!!!!』

いきなりそう言いながら空が起き上がった

それを見てみんなはポカーンとしている

空は状況を理解できていないのか、はたまた寝ぼけているのか周りをキョロキョロと見た

『なんであたしここに?ってなんでみんながここにいんの?あれ?あたし友達とDグレについて語ってなかったっけ?』


昨日までの顔色と辛そうな表情が嘘なくらい空は顔色がよく元気だ

『もしもーし?どうしたのみんなして…』

びっくりしすぎてみんなは固まっていた

「合格だぞ」

『?』

そんな空気にお構いなしにリボーンは口を開いた

『えっとリボーン…みんなどうしたの?』

リボーンは空に昨日の出来事について説明を始めた

『だからみんな驚いてるんだ』

「そうだぞ」

いや〜
そんなことはあったとはね
ま、あたしも色々あったけど
固まってるみんなの表情は貴重だな
可愛いな

まだ固まってるよこの子達

なに!?
お姉さんを萌え死にさせる気ですか!?


『うんと…とりあえず心配かけてゴメン…』


「あ、あぁ…でも空が元気になってくれてよかったぜ」

ディーノはあたしの頭を撫でながらニカッと笑った

それにつられツナ達も表情が柔らかく…といいますか反応をしてくれた

「しかし早いな」

空は意味が分からず首を傾げた

「歴代…っつっても二人だけだがこの試練は三日かかったと言われてたんだぞ」

『おぉー!!今から自画自賛します。あたしすげー』

「体調はどうだ?」

山本が心配そうな表情で尋ねてくる。
大丈夫、と言うとホッとした表情を見せた

『でもなんか疲れた』

体力的にも精神的にも疲れた

みんなは空に気をつかって帰ったり修業に戻ったりした

空はベッドに俯せた

そういえばリボーンの話によると獄寺は負けてしまい今日は山本の戦いだそうだ
空は山本のことを考えた


『武…か』

山本の顔を思い浮かべた

『わかんないや…』

自分の気持ちが

よくわからない

きっと好きなんだと思う

一人の男の子として

ううん

思う、じゃなくて好きなんだ

でも…

『…巧』

あたしの中には巧がいる

忘れられない大切な人

雨戦は23時までに行けばいいから…

少し寝よ…




試練が終わった

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