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明日の空
標的75 死ぬ気丸


ドッカーン!!!


「っやりすぎた!!空ちゃん大丈夫か!!」


たくさんの小さな岩の中から空がでてきた


『いっつ〜…』


「怪我はっ!?」


今日の決戦に向けて家光さんと修業中。


死ぬ気の炎なしでやってみたけど…
…痛い
崖にぶつかってたくさんの小さな岩が上から落ちてきた

『大、丈夫です…』


あたしはむくりと起き上がった


「すまん、オレもつい本気を出してしまった…」


家光さんが申し訳なさそうに言う


『大丈夫です!!ほら!!』


腕をぶんぶん振る

痛みはすぐにひいた

家光さんがポカーンとしてる


「でもなんでまた死ぬ気の炎なしでなんて…」


『あたし…今まで指輪から死ぬ気の炎を出してたんですけど…でも今夜は指輪がないですし…』


ははは、と苦笑いをした


「なんだ、だったらこれ空ちゃんにやるよ」


ごそごそとポケットの中から出てきたのは


『死ぬ気丸…でしたっけ?』


「あぁそれを飲んでみろ」


あたしはケースから一粒だして飲んだ『!!』


あたしの額には白銀の炎がついた


『…なんかすごい。』

指輪の炎ほどではないがそれなりの威力はあった

ふと何を思ったのかジャンプをしてみた


のぉぉぉお!!?


飛びすぎだから!!!!


「空ちゃんすごいなあ!!」


いやいやいや感心してる場合じゃないですから!!!!

おおおお落ちる!!!


ストン


…あれ?


『なんか簡単に足ついちゃった…あたしすげー…』


「(すごいな…この短時間で死ぬ気の強弱がついてる)」


もしかして…


ふわり


「!!」


『やった!!できた!!』


あたしは足に死ぬ気の炎をつけて浮かんだ


『えっと…こうかな』


なんとなく飛んでみた

おー!!
飛べる飛べる
すげー!!!
鳥になった気分!!!


「短時間であそこまで教えたのか」


「リボーンか」


家光の足元にはリボーンがいた


「いや、オレはなにもしちゃいない。あの子が勝手にやった」

「無意識か…」


リボーンはフッと笑った


「さすが由美子の娘…そして嬰子の生まれ変わり。だがここまでやるとは思わなかったな」


「あぁオレもここまでやるとは思わなかったぞ」


『あ、リボーン!!』


あたしは飛びながらリボーンに手を振った

呆れた顔をしてた
…たぶん


「当の本人は飛べて嬉しそうだな」


家光は笑いながら言った


あたしは家光さんとリボーンのところへ戻った


「そういやお前技とか考えてんのか?」


とリボーンに聞かれた


『え!?んと、相手に電気を送るやつと相手の武器を重くするやつだけ…だ』


「相手の武器を重くする?」


家光さんに聞かれた


『例えば…』


あたしは大鎌を出した


『この普通の石を…』

そこら辺の石を持って下においた
大鎌の刃の先を石にちょんと触れて炎を流し込んだ


『持ってみて下さい』


家光さんは石を持とうとした


「…!」


『こーゆーことです』

にっこりと笑った


「重いな。持ち上がんないぞ」


『ははは!!イエイ!!』

あたしは二人にピースをした


「じゃあオレはバジルと一緒に情報収集に行くな、今夜応援に行けたら行くな空ちゃん」


家光さんはそう言って笑った


『家光さんありがとうございました!!』


あたしは頭を下げた


「頑張れよ」


家光さんはあたしの頭を撫でてどこかに行ってしまった


『リボーン…あたし絶対勝つよ』

あたしはギュッと指輪を握った

リボーンはフッと笑い


「あぁ」


と言った





いよいよ今夜だ

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あきゅろす。
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