明日の空
標的59 やっと退院
あれから約２週間
今日はみんな揃って退院だ
クラスの女子喜ぶだろうなあ
あーまたあたしの机が被害になりそう
てかなんでツナはモテないんだろ
あんなに可愛いのに
ハルと京子ぐらいだよツナの魅力が分かるの
あたしなに語ってんだろ
「空？」
『おぉどーした』
武が話し掛けてきた
「いやなんかボーッとしてたから」
なんでもない、と笑ってごまかした
確か雲雀も今日退院なんだよね
了平も
よかった
本当によかった
なんかあたしいつの間にかみんながこんなに大切な存在になっていたんだなあ…
最初はキャラとしてしか見てなかったけど今は違う
一人の人として、大切な友達として見てる
あたし変わったなあ…
ムニッ
『んにょっ』
え、なになに
なんで武にほっぺつねられてるの!?
『ひゃっにゃんひゃにょ(な、なんなの？)』
武はなんか笑いながらあたしを見てる
『…？』
そして黙って離してくれた
なんか悔しいなあ
『武』
「ん？」
えいっ
ムニッ
あたしは武のほっぺを引っ張った
武は背が高いから背伸びしないと届かない
『はは、変な顔!!』
あたしは引っ張るのをやめた
あれ、武なんにも言わない
『武ー？』
あれ、顔赤い？
「っ〜〜」
あたしとは反対の方を向いて片手で顔を抑えてる
「(反則だろ…その笑顔)」
と思っていることに空はもちろん気づいていない
山本は真っ赤になった顔を空に見られないように片手で抑えている
『？変な武』
「空ちゃーん!!」
ハルがきたのでハルのところへ向かった
「山本、」
「ん？」
ツナが山本に話し掛けた
「山本って本当に空ちゃんのこと好きなんだね」
「なんで知って…!!」
「分かりやすすぎるんだよ野球馬鹿。お前今だって顔めっちゃあけぇぞ」
「気づいてないのは空くらいよ」
「あ、姉貴…ぐはあ!!」
獄寺はビアンキがきたため気絶した
「空は鈍感なのよ。もう少し積極的に行かなきゃ気づいてもらえないわよ」
いや充分積極的だよね、というツナの心の声は届かなかった
「ツナ、あなたもよ」
「オレ!!?」
「そんなんじゃ京子は落とせないわ」
「なっ!!京子ちゃんはあれで…!!」
「ツナ顔真っ赤だぜ？」
「〜〜っ」
「ツナ君達準備できた？」
ひょこっと京子が病室のドアから顔をのぞかせた
「きょ京子ちゃん!!」
『なにツナ顔真っ赤にしてんの』
空も京子に続き病室のドアから顔をのぞかせた
「早くしろダメツナ」
リボーンがツナに飛び蹴りをした
ツナは痛そうにしてる
どんまいツナ
あたしは心の中で呟いた
こうしてみんなは無事に?退院できた
若いってやっぱりいいね!!
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