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明日の空
標的3 球技大会


今日は球技大会。

あたしはバスケに出る。
運動は得意だからね

けどあたしのクラスは運悪く3年生とあたってしまった



「苗字がいるなら大丈夫だろー」


の一言であたしはえ?と思ったがなぜかみんな頷いてた



そんな期待されても困るんですが



「ねー空A組の試合見に行かない?」



『え、うん。でも先に行ってて』



「分かった〜」



友達は走って体育館へ向かった




『あの〜そんな見られても困るんですが』


あたしはすごい視線と気配を感じたので言ってみた

これでいなかったら恥ずかしいよね



「ちゃおッス」



またお前か


「またオレで悪かったな」



リボーンはあたしに銃を向けた



『うわーまた会えてすごく嬉しいなあ』



ほとんど棒読みになってしまった



「ちょっと来い」



と言いながら歩きだした



着いたその先には


『ツナ…?』



「!空ちゃん…!!?」



ツナは驚いたように目を見開いた


『あれツナ。バレーは?』



「あっ…うん」



ツナは少々元気がなかった



「オレって本当にダメツナなんだなあって…」



ツナは黙々と話しはじめた



「勉強もダメ。運動もダメ。怪我したなんて嘘ついてバレー抜け出そうなんてさ」



ツナはさらに元気をなくしてしまった



「あぁ!!ごめん!!空ちゃんいきなりこんな事聞いても困るだけだよね!!」


そう言いながらもツナは下を俯いたままだった




『ツナ』



あたしがツナの名前を呼ぶと顔をあげてくれた



『あたしは一度もツナのことダメツナなんて思ったことないよ?』



「え…?」



『人生、勉強や運動だけじゃないんだからさそれに今ツナそーゆー理由でバレー抜け出したの反省してるでしょ?』




「…うん」



『だったらすぐに戻れば大丈夫だって!!バレーなんて一人のせいじゃないし。それに…』




「?」




『死んじゃったらバレーもなにもなくなるでしょ?じゃあツナなりに死ぬ気で頑張ればいいでしょ?』




「!空ちゃん…」




『ほら!!みんな待ってるよ?』


あたしはツナの肩を押した



「空ちゃんありがとう!!」


ツナは笑顔でそう言った。



あたしもそろそろ行ってバスケしなきゃ…



「あいつは面白れ奴だな」


フッとリボーンが笑ったのも知らずにあたしは体育館へ向かった





「あ、空おそーい!!」


友達がこっちを見て手を振っていた。

どうやらツナがすごく活躍してA組が勝ったらしい

どこに行ってたの?と聞かれれば秘密と答え、精神統一してたと言ったら馬鹿じゃないのと笑われた


てかリボーンは結局なんの用だったんだ?



バレーのコートが片付けられバスケができるようなフィールドになった




「苗字ー!!頑張れー!!」


「空ちゃーん!!ファイト!!」


なぜかB組ではなくあたしが応援されていた


あたしスターじゃないし
期待されても困るって




ピー

笛と共に試合が始まった



やはり3年生。強い

でもあたしは実年齢17歳の高校2年生。

鍛え方が違うせいもあるがやはりあたしと3年生の差ははっきりしていた

もちろんあたしが上ね




「あいつすげーな」



「ん?山本知らねーのか?」


二人の男子生徒がB組のバスケを見ながら会話していた

山本はこくっと頷いた



「あいつはB組の苗字空。見ての通り運動ができて成績も常にトップ。明るくて男女関係なく人気なんだぜ?」



「へぇ〜」



「ま、男子からは完全に友達としてしか見られてねーしアイツも友達として見てねーから余計に人気なんだろうけどな」




「苗字空か…」



山本は聞こえないほどの声でボソッと呟いた




結果はあたし達B組が勝った




…疲れた。

今日は色々と疲れた

試合後バスケ部に入らないか?って勧誘がすごかった


だからもっと疲れた
笑顔で流したが




でも楽しかった






またバスケやりたいなと思った

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