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明日の空
標的143 普段の日常


ジリリリリリと目覚ましが鳴った

まだ重たい瞼をこすりながら目覚ましを止めた

カーテンの隙間から入ってくる太陽の光が眩しい

『…あれ?』

起き上がると横には凪が寝ていた

あ…そっか
あたし…元の世界に戻ってきたんだっけ

そんで布団とか部屋が足りなくて…
床には布団がひいてあり、そこには京子とハルがいた

元の世界に戻ってきたのであたしの姿も戻っていた

短かった髪も伸びていた
小さかった胸も成長していた(これにはかなり感動した)

いま何時だろ…

8時32分か
ってあれ…?

『月曜日…?』

月曜日って確か平日でしたよね
確か…………学校でしたよね?

『ちっ遅刻!?』

凪達を起こさないように制服に着替えて一階に降りる

リビングからはいい匂いが漂ってきた

「あら、おはよう」

『お、おはよう…』

「ちょおッス」

すでにリビングにはリボーン、ラル、コロネロがいた

「早くしないと遅刻するわよー」

『うん…てかあたし学校行くの?』

「当たり前でしょ、もうすぐ大学受験なんだから!!」

そりゃあ大学受験は大切だけども!!
この人達(主にリボーン、ひばさん)を置いて学校になんて行けるか!!

「オレ達の心配はすんな」

『いやいやいや、君が一番心配なんですけど!!』

だいたい外に出たら大変なことなるからね!!


朝からすごく賑やか(ってあたしが騒いでただけだけど)だったが朝食も食べ、学校へ行く準備をして

『いってきまーす』

「空、忘れ物よ」

「おはよう空ちゃん、あ…おはようございます」

お母さんが来たと同時にツナ達も起きてきた

「あら、おはよう」

『おはよう…で、忘れ物って?』

「ほらこれよ」

お母さんの手にはクローバーのペンダント

『あー…』

「珍しいわね、空がこれ忘れるなんて」

『もうそれはいいの』

「え?」

『いつまでも過去ばっかり見てちゃいけないからね!!いってきまーす!!』

そう言って空はバタンとドアを閉め学校へと行った

「いつの間にこんなに大人になっちゃったのかしらね…」

「あのー?」

「ふふ、早く朝ごはん食べましょうか?」

「あ、はい…」

++++++


学校に着き、教室へ入ると女子ばかり

あたしの学校は女子校なのだから当たり前なのだが

なんだか本当に戻って来たんだ、と実感する

「なにニヤニヤしてんのさ」

『みやび』

幼なじみで従姉妹のみやび
あたしとみやびは幼稚園からずっと一緒だ

『なんでもなーい』

「変な空…、いつもだけど」

『ひどっ!!』

先生が入ってきてHRが始まった


+++++

「あの、空はどこ行ったんスか?」

「空なら学校よ」

「え!?空ちゃん学校行ったの!?」

「アイツ…こんな時に学校かよ」

由美子(空の母)はツナ達の方に身体を向けた

「でもあの子にこんなに可愛い子や美形くんの友達がいたとはね…さすが私の娘!!」

ふふふ、と笑った

「空ちゃんのお母さん、空ちゃんに似てるね」

「そりゃあ親子ですもの」

京子がそう言うと由美子は嬉しそうに微笑んだ

「やっとあの子に笑顔が戻って本当によかったわ…きっとあなた達のおかげね」




その言葉にみんな言葉を失った

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あきゅろす。
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