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明日の空
標的113 炎の使い方


ガギィイィイイン!!!


「――っはぁ…」


『はぁっ…やっ…た…勝った…ぁ』


ひばさんの首に扇子をつきつける
5kgぐらいある匣兵器の扇子も使いこなせるようになった
やっとひばさんに勝った

「…まだだよっ」

『うわぁっ!!!!』

突然手首を掴まれ引き寄せられた

「そんなんじゃ…敵にすぐにやられるね…」

『なっ!!!反則ですよ!!』

「反則もなにもないよ、僕の勝ちだ」

悔しくなり雲雀の顔を見る

『わっ!!』

ひばさんの顔近っ!!!!
ちょちょちょひばさん!?

「顔赤いよ」

そんなこと言われたってこんな美形が目の前にあったら誰だって顔赤くなるでしょ!!!

『ひばさん離して下さい』

「やだ」

はぁ!?
なんでなん!?
グッと力をいれ離れようとするが雲雀の力と修業の疲れで離れられない

「…」

雲雀はジッと空を見る
その視線に堪えられなくなり俯いた

するとパッと雲雀は空の手を離した
すぐあたしはひばさんから離れた

「…合格。もう修業はいいよ」

そう言って雲雀はトレーニングルームから出て行った

『なんなんだよ…もう』

雲雀に掴まれた手を見て呟いた

『合格か…』

それって認められたってことだよね?

ゔ…
それにしてもあちこち痛いな
ひばさんあたし女の子なんだから手加減してくれてもいいのに…
そーいや他の技もやってみようかな
あたしまだハンターのゴンの技しかやったことないからなぁ
いやいや、まだ死ぬ気の炎の使い方をやってみよう
カメ○メ破みたいにドカーンってできないのかな?
念の放出系の修業風にやればいいのかな?

壁に寄り掛かりながらの逆立ちをした

『ハッ!!!!!!!!!』

ドガァアアアン


+++++


夕飯中

ドガァアアアン

と微かに音が聞こえた

「なんだ?」

山本

「なんの音だ?」

獄寺

「上からだな、となると空だな」

リボーン

「空ちゃん?」

ツナ


+++++


『………』

どうしよう!!
天井から足が抜けなくなっちゃった!!
頭に血がのぼるぅぅうう!!!!!

ウィーン

「空ちゃ…って何やってんの!?」

「ハハハッ空何してんだ?」

ツナ達が入ってきた

『た…助けて…足が抜けないぃぃいい!!!』

ジタバタしたが足が抜けない
と思ったら

ポロッ

『うぉう!!!!!』

のわぁああああ!!!!
落ちる落ちる落ちる!!!!


ドーーーーーン!!!!


『いた…くない?』

「って〜〜」

『たっ武!?』

なんか温かくて柔らかいと思ったら下には武がいた

『ごっごめん!!!』

急いで武からどいた

「っつつ…空大丈夫か?」

『あ、うん』

ツナ達は空が落ちてきた天井を見上げた
そこにはぽっかりと穴があいている

「お前…どんな修業したらこんなになったんだよ」

獄寺が呆れながら言った


+++++


『―――というわけです。テヘッ☆』

「カメ〇メ破とか無理ありすぎだろ!!」

獄寺に怒鳴られた

えぇ
いい手だと思ったんだけどなぁ

「んでどうなんだ。使いこなせそうか?」

そう言うリボーンに獄寺はリ…リボーンさん!!となんか焦っていた

『頑張ればなんとか…かな』

リボーンはそうか、と口角をあげた

「それより空ボロボロだな」

山本にそう言われ自分の体を見た

『はは…ひばさん手加減しなくてさ』

あちこちに怪我をしている
痛い、痛い
眠いしお腹すいたし
どれを優先させようか迷うな

「立てるか?」

『あっありがと』

武が手を差し延べてきたのでその手をとり立ち上がった

「…」

『武、どうしたの?』

武が無言であたしをジッと見ている

リボーンはツナと獄寺に何か言って三人は部屋を出た

山本はそっと手を空の頬の怪我してるところに触れ、キスをした

『!』

「あんま無茶すんなよ?」

山本の表情は真剣だった

「空に怪我してほしくねぇのな」

『たけし…』

「空も守護者だから戦わなきゃいけないって分かってるんだけどな」

山本は苦笑いをした

『…ごめん』

「謝ることじゃねぇのな、それに…」

『?』

「最近空さ、雲雀とばっかりいるだろ?それで…」

山本は照れたように頬をかいた

『それってもしかしてヤキモチ?』

山本は照れたようにハハハッと苦笑いした

なんだか嬉しくなってクスッと笑った

武はあたしの頭をぐしゃっと撫でて手を繋いで部屋を出た

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