[通常モード] [URL送信]

明日の空
標的104 現状


アジトに戻ったあたし達はリボーンにハル達を任せ、獄寺と一緒にツナの病室にいる

ツナの顔を見る
そうとううなされているようだ

そうだよね
まだ14歳の中学生だもんね

「…10代目…くっそーあのヒゲヤローめ」

獄寺がそう言ったときツナが目を覚ました

「あぶない!!」

「10代目!!」

『ちょ…ツナ』

「いててっ」

ツナは動いたため肩を抑え痛がっていた


「獄寺君…空ちゃん…こ、ここは!?」

『アジトだよ』

獄寺はさっきあったことを説明した

10年前のみんなも来たことも

「こんな所にいたらみんな…みんな殺されちゃうよ!!」

『とりあえず落ち着いて、ツナ』

「そうです!!10代目落ち着いてください!!」

また動いたせいでツナは怪我したところを痛がっていた

「うえぇ〜ん」

「いやです…こんなの〜」

泣いているハルが部屋に来た

「10年後の世界がこんなデストロイだなんて…」

『ハル…』

「ハルちゃん…」

側にいる京子の顔も真っ青だ

『京子…』

「ツナく…」

「ツナさぁん!!!」

ハルはツナに抱き着き泣いた

それを黙ってみることしかできなかった

あたしは京子に近づいた

「空ちゃん…」

『いいよ、泣いても』

あたしは京子を抱きしめた
京子の身体は震えていた

「空ちゃ…」

『怖かったね、』

腕の中で小さく鼻を啜る音が聞こえた
泣いているみたいだ

「ハル、京子こいつを飲め、落ち着くぞ」

そう言って二人に特製ハーブティーを渡した
二人に紙を渡した


「リボーン!!!」

突然ツナが大きな声を出した

「オレ…」

ツナの顔は真っ青で不安でいっぱいな表情だった

「わかったぞ」

『ハル、京子行こ?』

「え?」

「ツナと獄寺と山本と話をする。ハルと京子は席を外してくれ。空、二人を頼んだぞ」

あたし達は黙って頷き部屋を出た


+++++

あたし達は部屋のテーブルに座りリボーンに渡された紙を読んだ

「あの…空ちゃん」

『どうしたの?』

「怖く…ないんですか?」

まだ目に涙がたまっているこちらを見ながら問い掛けてきた

『怖いよ、スッゴく怖い』

「じゃあなんでそんな落ち着いていられるんですか?」

ハルは少し怒った口調で言った

『こんな時だからこそ、かな』

「え?」


『こんな時だからこそ、元気ださなきゃって思うし、ツナ達に負けないように頑張ろうって思うからね』

空はニッコリ微笑みながら二人に言った

『さっ!!今日の夕飯は何にしよっか?』

突然そう言う空に驚いたものの二人も元気になり

「カレーなんかどうかな?」

「カレーいいですね!!」

三人で夕飯を作り始めた


+++++

「右腕だからな」

「んだと!!てめーはごっこだろ!!」

「二人とも…」

『ちょ!!ランボ待って!!』

部屋の外の廊下から空達の声が聞こえてくる

「ガハハハハ」

「はひー!!!」

ランボを追い掛けたハルがジャガ芋を踏んで転んだ

「『ハル(ちゃん)大丈夫?」』

「京子ちゃん!!空ちゃん!!…と玉ねぎ?」

部屋に入ってきた京子は玉ねぎを持っていた

『あーあ…大丈夫?ハル』

空はハルに手を差し出し立ち上がらせた

「空ちゃんありがとうございます…」

はひーと言いながら立ち上がるハルが可愛い

リボーンが京子達の役割を説明したらしい

「立ち直り早っ」

「女ってすげーのな」

『あ、そうそう』

ジャガ芋を拾い終わりツナ達に向きを変えた

『女の子ってねみんなが思ってるよりもずーっと強いんだよ?』

「はぁ?」

獄寺が呆れた顔をした

『そりゃあ力とかでは全然敵わないけどさ、心とか精神面では男より強いかもね』

空はそれに…、と付け足した

『何より怖いからね。怒らせないように気をつけなね』

空はどこか怪しい笑みを浮かべた

空はハル達と一緒に部屋を出た


「やっぱり空に京子達を任せて正解だったな」

「え?」

「おそらく京子達を元気にしたのは空だぞ」

「うん…」

「でも空にばっか頼っちゃいけねぇぞ」

ツナは小さくう…、と言った

「あいつは余裕そうに見えて全然余裕ねぇんだからな」




修業が始まる

←前*#次→
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!