脇道寄り道回り道
■変な薬を飲みました。[帝王院]
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愉快な帝王院学園で
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起きた小さな事件。
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さてさて、
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お後はどうなるやら
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変な薬を飲みました。
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三倍返しの嫌がらせ
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俊と喧嘩した。
と言うにはやや一方的にキレた。勿論だが俺ではない。


山田太陽が・だ。


「うぇ、どーしてあんなに判らず屋なんですかご主人公様っ」

黒炭酸片手に自棄酒、いや、自棄コーラ中の俊は大変可愛らしい。いますぐ俺様攻めを極めても良いだろうか。

「タイヨーの馬鹿っ、判らず屋さんっ、好きだァアアア!!!」
「自棄になるな」
「ただちょっとカメラの前で裸になってって言っただけなのに!ぱちんもせず笑顔で『サヨナラ』なんてっ、めそり」

どうやら殴られなかった事が心の傷と眼鏡のヒビを生んだ様だ。

「ドラちゃんが居たら怪しい萌えマシーンでハァハァが止まらなくなる様にして貰えるのにっ!ハァハァ、既にノンストップ!」


致し方あるまい。
我が頭脳を駆使し、可愛らしい願いを叶えてやろう。




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天に召すまで後三秒?
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「俊、褒美をくれ」
「なァに、カイちゃん。おやつの時間にはまだ1分35秒早いですよ。今ポテチ食べてるんですから20袋目」
「完成したんだ」
「もきゅ、ふぇ?」
「てれてれっててー(棒読み)
  意に反した行動を取ってしまう薬〜(ドラ●もんの声で)」
「うまい!正にドラちゃん!」
「これを飲んだ人間は忽ち思考とは真逆の言動を示してしまう」
「つまり僕がポテチを食べたくなったら」
「ポテチを食べられなくなる薬だ」
「ヒィイイイ!!!なんて恐ろしい薬でしょう。恐ろしい子!」
「山田太陽が脱ぎたくない場合、脱ぎたくないのに脱いでしまう薬でもある」
「カイちゃん、愛が益々加速しました。嫁に来なさい」
「褒美をくれ、もう1分32秒経った」
「メンタイ味とたこやき味のうんめー棒があるにょ」
「眼鏡味で良い」


「きゃー」



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夢が詰まった闇鍋パーティー
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「太陽君、今さっき俊君からねぇぉ鍋するってメールが来たよぅ」
「鍋如きで機嫌が直るとか考えてんのかね、あのアホオタク…」
「太陽君、」
「はいはい、判ったよ。いつまでも喧嘩してる訳にはいかないよねー」
「だ、だってぇ、」

「ぐす、ぐす」
「ユウさん、お気を確かに…」
「またタイヨウ君から八つ当たりされたんじゃな(´;ω;`) 昼寝してて良かったっしょ」
「アイツは鬼だぜ」
「…」
「このハヤトですら固まってるぜ」



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吐き出す怪奇音
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「僕が切ったお野菜と僕が丸めた肉団子と僕が味見したスープがたっぷり詰まったお鍋ですっ!隠し味にアレコレ入ってますっ」
「つまり殆どカイ君が作ったんだねー」
「豆乳鍋かぁ、お洒落で良ぃ匂ぃだねぇ」
「総長、やっぱアンタの背中は大きいぜ!一生付いていきます兄貴ぃ!」
「総長の手作り料理を食べられる日が来たなんて…くっ、次は是非ともご一緒にカラオケへ!」
「何か白い鍋だなー(´`) 恐怖の白ジャム?ま、総長の白ジャムなら食べるけどっ(//∀//)」
「セクハラだぜケンゴ」
「ねえボスー、どこにお肉あるのお?ないよー、見当たらないよー、ボスのお手てで丸めたお肉ー、食べたいのにー」

「俊が味見したら、無くなった」
「ささ、おうどんいっぱい入ってますにょ!キムチ鍋召し上がれ!」


「「「「「…」」」」」


「そしてタイヨーに…!ふぇっふぇっふぇ、きょーっきょっきょっきょ!」
「俊。笑ってないで早く食え、冷める」
「いただきま。」



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レッツ☆臨死体験
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『カイちゃん、もう出来たにょ?』
『ああ』
『味見してもイイなりん?』
『食え』
『美味し〜にょ!あっ、お薬入れたら美味しくなくなるかも知れません。僕がちょっとアレンジしておくにょ』
『俊』
『庶民の味方塩胡椒〜、錦鯉きゅんの好物バジル〜、カイちゃん大好きコンソメポテチ〜』

『ポテチはともかく、それは砂糖と毒だみ草だ』



「「「「「*☆@△¥◎×♂★」」」」」
「ボスー、お肉ないけどおいしーよー」
「カイちゃん、お代わりィ!」


「面映ゆい」



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今世紀最大の嘘つき
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「嵯峨崎先輩、ドーナツ食べたいにょ」
「巫山戯んじゃねぇヲタク野郎、何で俺がテメーの為に」

「ねね桜餅、」
「話し掛けないでくれなぃかなぁ?気持ち悪ぃんだよねぇ、オタクってぇ」

「錦鯉きゅん」
「耳障りですね、今すぐ消えて下さい下衆野郎」

「…あにょ、セクシーホクロきゅん」
「うひゃ、触んな殺されてぇのか(´`)」

「ふぇ、ユーヤン」
「ちっとも眠たくないぜ、さっきの鍋も美味かったぜ」

「モテキングしゃん…めそ」
「なーに、生きてるだけで不快な眼鏡くん。どっか行きなよ、ちょーKY」

「ひっく、タイヨー、
  ………裸になってぇえええ!!!」
「あはは、勿論だよ俊。喜んで脱ぐに決まってるやないか〜い」



「っしゃー!成功したァアアア!!!」
「面映ゆい」



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予定調和の繰り返し
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「おや?このサプリメントは何でしょう、頂きます」
「おい、迂闊に拾い食いすんじゃ、むぐ!」
「だから毒味で高坂君が『頂きます』」
「ぐっ!テ、テメェなぁ!飲んじまったじゃねぇか!」
「アハハ、陛下の机にあったものなので大丈夫ですよ。また背がいきなり伸びる薬とかでしょ、あーん。ふむ、無味無臭もきゅ」
「………」
「まさか君、以前陛下に作らせましたね?」
「何でテメェはそんなに綺麗なんだ、愛しい二葉」
「どうしました高坂君、いきなり目が良くなりましたか?」
「ああ、お前に抱かれたくて堪らない」
「おや」
「アイラブユー、マイダーリン」

「おや」



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失敗談に花が咲く
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「すんませんでした総長ーっ!」
「申し訳もありません総長!」
「ごめんね総長ー!さっきのは本心じゃなかったんだよ!(ノД`)゜。」
「デリシャスボス、ごめんねえ」
「眠たいぜ」


「もう効果切れか。ふむ、改善の余地があるな」



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穴があったら埋めたい
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「何じゃこりゃあああ!!!」
「太陽君っ」
「何で素っ裸に包帯巻かれてピースなんかしてたんだ俺ぇえええ!!!嫌がれよ!自ら脱いで包帯巻いたなんて記憶は嘘だーっ!
  穴があったら埋まりたい!いや寧ろ埋めたい!

  主にアキバ系全てを!」


「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァげほっ、ごほっ、ハァハァ、し、死んでしまうにょ!ハァハァ」


「アハハ、…何で股間にドクダミ飾られてんだー!離せ桜ーっ!今やらずしていつ誰があの眼鏡を埋めるんだー!」
「ひ、太陽君っ、しっかりしてぇ!パンツ踏んでるからぁ!」
「何で包帯フンドシやね〜ん!」
「きゃあ。太陽君、ぼ、僕っ!恥ずかしぃ」



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死に物狂いで走り出せ
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「意に反した行動を取る薬ィ?」
「あにょ、あにょ、ごめんなしゃい…眼鏡の底から反省してます」
「作ったのは俺だ。俊を攻めるな、攻めるなら俺が攻めよう」
「責めると言えこの野郎」
「カイちゃんを苛めないで!ただのしがないオタクなんですっ」
「お元気そうで何よりですねぇ、天皇猊下」
「あっ、二葉先生。…ふぇ?」

「待て二葉、どうして俺の気持ちに応えてくれないんだ!」
「私に高坂君を抱く趣味はありません、諦めて下さい」
「愛してんだよ、二葉ぁあああ!!!」

「ぷはーんにょーん」
「総長、眼鏡が割れたっスよ」
「何もたもたしてるんですかっ、ピナタが浮気、浮気してますよ嵯峨崎先輩っ」
「は?」
「イヌネコ、ネコイヌ。こんだけリバ要素が詰まってるカポーは滅多にお眼鏡に掛かれないのに!」
「あの、」
「イチ!カルマの名の元に副会長を押し倒して来い!!!」
「え、あ、はい。じゃ、殴り倒して来ます」
「押し倒されてもイイからなァアアア!!!」


「おや、相変わらず残念なお顔ですねぇ山田太陽君」
「見んな!この格好には突っ込むなっ、放っとけ!」
「別に興味はありませんよ、不愉快な。目障りこの上ない惨めな姿を曝していないで、穴でも掘って埋まったら如何がですか?」
「う」
「ではご機嫌よう」

「ぅわぁ、今日の白百合閣下はいつもより恐かったねぇ…」
「相変わらずただの陰険眼鏡じゃんか、いつも通り」
「光王子もあのお薬飲んだのかなぁ、様子が変だったけどぉ」
「変な薬作りやがって、あのオタク共。今日一日教室から吊してやる」





「閣下が落ち込んでらっしゃるが、どうかしたのか?」
「光炎閣下は白百合様に袖にされたショックで…お可哀相に光王子様!」
「いや、光王子閣下は元気良くそこら辺で八つ当たりしてたけど、問題は宵月閣下さ」


「ボケが!好い加減諦めろや!」
「煩ぇ、腐れホモが!死ねや!」
「いきなり盛ってんじゃねぇぞこの野良犬!」
「叶なんざに盛ってやがったのはどっちだコラァ!」
「何の話だボケェ!」
「テメーの話だハゲ!」
「ハゲてねぇよ!」
「その髪は絶対ぇハゲる!」
「んだと?!二葉以上に舐めてんなテメェ、ブッ殺す!」
「やんのかコラァ!」

「痴話喧嘩はおやめなさいにょ。ほら、お鍋の残りあげるから」
「「誰が痴話喧嘩、むぐ!」」
「ささ、召し上がれ!」
「「………」」
「お代わりもありますにょ」
「俊、お前には薬が効いていない様だな」
「カイちゃんも平気そうなり」


「嵯峨崎…」
「高坂…」
「今すぐテメェを食いてぇ」
「俺もだコラァ、じゃんけんで決めんぞフサフサ」
「フサフサじゃねぇよ」
「フサフサじゃねぇか」
「フサフサなのはお前の綺麗な髪だろうが」
「大変照れる事を言うな、惚れ直すだろーが」





「白百合様、お気を確かに…」



「…畜生、何であんなクソ可愛い格好してやがんのに捕まえて来なかったんだ!何ネチネチ嫌味吐いて帰って来たんだ俺は!どうなってたんださっきの俺は!!!

  叶二葉一生の不覚!!!!!」



普段から嘘吐きには効果がない。




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