帝王院高等学校
撮影裏話5
壱章
だって平凡だもの、喉に詰まるより





「…あるっつーの。テメェ、さっきから聞いてりゃ不良だの何だの、失礼な奴だな」

「は、えっ?何でバレてるんですかー?紅蓮の君ってもしかしてエスパー的な!」

「馬鹿か。全部口に出てんぞ、お前」

「あ、あははー…」




ガチャン!




「(可愛い可愛い可愛い過ぎるぞ太陽!)…何たる失態だ」



カット!



「何たる失態だ」
「え?いや、今日も一発OKでしたよ遠野さん」
「何たる失態だァアアア!!!」
「は?!」
「放っとけ嵯峨崎、糞ジジイはまたいつも発作だ」



「可愛い太陽をデジカメに収めるのを忘れていたァアアア!!!俺は駄目な父親だ!死ぬしかない!」
「おいおい、生きろって」
「ァアアア帝王院なんぞに慰められてしまった…もう駄目だ!死ぬしかない」
「後でカメラ映像から引き延ばせば良いだろー、何だったら合成して貰ったら?ツーショットとかさぁ」
「…神威君、今夜食事でもどうかね」
「ベッドまででも良いけど」



「帝王院んんん!うちの親父に何曝しとるか糞餓鬼ぁあああ!!!」



「山田さんも大概ファザコンですよね」
「全くですな」

←いやん(*)(#)ばかん→
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