帝王院高等学校
撮影裏話4
伍章
いきなり次回予告!電撃××の予感。より




「おやおや、頭が悪い子ですねぇ。私は名字が嫌いだと公言しているでしょう?」

「そうでしたっけ?どうもすみません叶先輩」

「可愛らしいお口を塞ぎましょうか」

「あはは、出来もしない癖に何を、」




〜キスシーン中〜



「………」
「ととと遠野さん!落ち着いて下さい…!ちょ、嵯峨崎さんも止めて下さいよぅ!」
「日向君、危ないからこっちおいで」
「放っとけや高坂ぁ、お前のロケ弁食っちまうぞ」
「ははは!またやってんの?その親馬鹿は相手にするだけ無駄だって」
「安部河さん、遠野さんの飲み友達なら止めて下さいよ…」
「幾つになっても餓鬼は可愛いもんだぞ、錦織よ」
「貴方も大概役から掛け離れてますよね、安部河さん」





「人を傷物にしておいて何が風紀委員長だっ!」

「おや、人聞きが悪い」

「ならば責任を取りましょう」

「はい?」

「然しながら私はまだ17歳ですからねぇ」

「あの?」

「婚約でもしますか、山田太陽君?」




カット!



「お疲れ様でした、山田さん」
「…」
「山田さん?顔が赤い様ですが…」
「ななな何でもない!NG出したらブン殴ってた所だが、まぁまぁだったな!」
「そうですか?有難うございます」

にっこり。

「!!!」
「山田さん?顔が益々、」
「何でもない!!!」



「相変わらず叶さんにメロメロだなぁ、山田さん」
「大丈夫かな叶さん…、帝王院さんも呑気に構えてないで叶さんを助けてあげて下さいよ」
「っつってもなぁ、嵯峨崎。お似合いっつったらお似合いだろ。俺様山田と叶さんなら」
「ちょ!聞こえますよ!」



「悔しいが二葉君と俺の太陽はお似合いだ」
「どんだけ年の差っスか」
「丁度イイじゃないか、太陽はあれで引っ張ってくれるくらいの人の方が似合う」
「いやいや、どう見ても山田さんのが振り回しそうじゃないっスか。年上だし…」
「高野君、うちの太陽はまだアラフォーだぞ?俺がまだアラ還だからな」
「まだって!還暦…?!」
「二葉君のお祝いには赤いマフラーが良いだろうか?俺の時は赤い褌だったんだがな」
「は?は?は?え、叶さんって幾つ?!」



「まだ顔が赤い様ですが…太陽君」
「煩ぇな!仕事場じゃ名前で呼ぶなっつってんだろっ」
「もう40年以上の付き合いじゃないですか」
「はっ!若作りしやがって!」
「遠野さんよりは若いので」
「親父が睨んでんぞ」


「二葉君、ちょっと楽屋裏」
「あ、はは…」

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