帝王院高等学校
撮影裏話2
壱章
導かれし者の通過点より





「神威、だ」

「貝?えっと、僕はしじみよりあさりのほ〜が好きです。あさりのほ〜が、ちょっぴり大きいから好きです」

「(やっべ、眼鏡ズレそうじゃん)俺の、名前」

「カイ先輩?」

「(凄ぇ、この人さり気なく押し上げやがった!)先輩じゃない」

「ふぇ?えっと、じゃあ、カイちゃん。カイちゃんも僕と同じクラス?」

「(然もアドリブ多過ぎ!俺しか付いて行けねぇっつーの!)フロアが違うが、同じ」

「えっと、遠野俊ですっ!因みにタイヨーは山田太陽だけどタイヨーなんですっ!
  知ってるにょ?会長は神帝ってゆ〜んだって。副会長が光源治?二葉先生が、えっと、白薔薇!」

「(つかこの人の台詞俺の何倍あんだよ、凄ぇなマジ)それは初耳だ」

「タイヨーは俺様な生徒会長とラブラブなんです。だけど皆から好かれてしまうんです」

「(こりゃまた一発OKだな)ほう。(この人がNG出してんの見た事ねぇし)それは、面映ゆい」

「ハァハァ、カイちゃんなら俺様会長にも負けないくらい俺様攻めイケる気がするー!あると思いますっ!
  カイちゃんは美形だから、後で写メ下さい!ハァハァ」

「(相変わらずキャラ変わるよなー、この人)誉めているのか…?」

「勿論ですともっ!」




カット!



「お疲れっス遠野さん」
「気安く触るな帝王院」
「─────は?」
「次のシリーズから太陽との絡みが入るからって図に乗るなよ小僧」
「はいはい、どんだけファザコンなんスかアンタ。つかムスコン?」
「黙れ帝王院マジうぜぇし死んでくれないか」


親子そっくり。
神威は頭の中では良く喋る。

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