帝王院高等学校
夏休みも騒がしい-illust/カラス 様-
フタイヨー


「ハァハァ、げほっ、ごほっ、タイヨーにお酒呑ましたのは誰ですか!」
「どうしたんスか総長、そんな慌てて?」
「太陽君ならさっき、部室にゲーム取りに行ったけどぉ?」
「タイヨーが僕に『いつ見ても格好いいねー』って言ったにょ!酔っ払ってるに違いないにょ、ゲフ」
「ボスー、ボスはもうちょっと自信持った方がよいと思うよー」
「格好良いっス」
「総長はいつでも素敵です。その存在全てが最早奇跡、俺はそう確信しています」
「愛羅武総長ー!ナンバーワン(*´∀`*)」
「お黙りなさい!ハァハァ、僕を蹴らないタイヨーなんて可愛いだけの平凡受けにょ!ハァハァ、僕を叩かないタイヨーなんてっ、具のないお味噌汁ですわよーっ!げほっ」
「叩かれたかったのか、俊」
「あれ…?総長、あそこに山田が居るよ」
「北緯さん、何でセーラー服着てるんですか?ユーさんなら似合うと思うけど」
「キィたん、今度は猫耳付けて欲しいにょ」



「おや、どうされましたか山田太陽君。赤い顔をなさって」
「ん?」
「私に見惚れてしまったのですね。ええ、判ります判りますよ。然し私にも選ぶ権利と言うものが、」
「うん、いつ見ても格好いいねー。よしよし、大好きだよー」
「!!!」

「おい山田太陽、テメェ熱あんじゃねぇか?」
「つか、局長のが倒れた系」
「ふぅ。ウエスト、時の君を脱がす前に医務室へ運んでくれないか閣下を」
「お前がマスターを運べやイースト、俺はアキとめくるめく官能の世界に、」

「あはは、何か目が回るなー。うん、目が回るけど格好いいねー、君。徹夜でやった鬼畜攻めエンディングに出てきたろー?」
「…」
「タイヨーちゃん!二葉先生を押し倒すなら誰も居ない教室か二人きりの生徒会室にしなさいっ!ハァハァ、げほっ、ごほっ」

「俊君、インフルエンザまだ治ってなぃのかなぁ」
「俊、ナースコスを着た俺から構われろ」
「ちょっとー、目障りだからあっち行ってよデカ眼鏡ー」
「総長の風邪が移ったみてぇだな、山田め」
「馬鹿は風邪引かないんじゃなかったっけ?(´∀`)」
「失礼だぜ、ケンゴ」
「夏にインフルエンザに掛かるなんて…流石総長、お慕いしています」


「よしよし、俺いっかい猫飼ってみたかったんだよなー。猫耳って可愛いよねー」
「ばっちりですァ!二葉先生に猫耳付けたのはこの腐れ男子ですァ!げほっ」
「あ、駄目だ。目が回るなー。俊、ふーちゃんと三人で昼寝しに行こっかー」
「落ち着きなさい山田太陽君、遠野君は病人です。そして貴方もうっかり38度超えてますね?看病してあげますから行きますよご主人様」
「萌えぇえええええぅえええ!!!」


夏休みも騒がしい帝王院。

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