死を望むほどの孤独の次には愛を捧げよう(prime)
※結構欝っぽい展開かもです、ご注意を。
愛はあるはず。
そしてメカバレあります。
最初に足を潰した。
膝のジョイントに刃先を入れて力を込めれば、あっさりと砕けた。
だがそれでも抵抗はやまない。
だから次には腕を砕いた。
右肩から先を引きちぎり、左は手のひらを踏みしだいた。
粉々になった部品が青い生体エネルゴンにまみれていくのをじっと見つめた。
「……め、……」
「この程度では足りぬか?」
すぐそばに転がる、奴の仲間だった屑鉄を蹴りとばす。
「もうこれで、貴様が闘う理由はなくなった」
奴が守っていたものもすべて、奪ってやった。
仲間も、星も、宇宙も。
「…これでようやく貴様を我のものにできる」
「めが、とろ………ぐ……っ、ゆるさ……ぁあ…あああああ……っ」
それでもあの青いオプティックは反抗的で、右を抉りだしてやった。
奴の金属装甲を裂く感触が手に心地よかった。
この手で奴のスパークを掴んだら、どんな心地がするのだろう。
一瞬そんな考えがよぎったが、すぐに捨て去る。
殺してしまっては元も子もない。
「…め、が……」
残った左目がこちらを見ている。
冷却水をにじませ、エネルゴンを滴らせた顔は、ひどく美しい。
「どうだ、オプティマス。もう貴様を助けるものはいないぞ」
「め……」
がふ、と何かを吐き出す。
「ああ、それでも貴様は美しいのだな」
絶望にまみれているというのに、なおも光であり続ける。
ほしいのだ、これが。
最初からわかっていた、これが、この輝きが、ほしくてたまらなかった。
「オプティマス・プライム。貴様は我のものだ」
歩くことも這いずることもできない奴を床に縫い止める。
足を大きく開かせると、何をされるのか悟ったのか無事な方の足をばたつかせた。
「まだ我を拒むか」
殴りつける。
何度も、何度も。
静かになったところで、受容器を暴いた。
「……めが、とろ……」
「可愛いオプティマス。貴様にはもう何も残ってはいまい? 我だけが貴様を愛してやれるぞ」
「ゃ、めろ……」
「嬉しいだろう、オプティマス? さぁ、我を求めよ」
「っ……ゃ……」
「違うだろう、オプティマス。誓うのだ、我を愛すると。そうすれば、貴様を愛してやる。この破壊大帝のすべてを、貴様は手に入れるのだ」
それが貴様の幸福だろう?
囁いてやって、その身を貫いた。
あとがき。
ヤンデレメガ様。
あんまり細かい部分は考えてません(ボッツでもディセップでも敗北エンド考えると重くなる…)。
雰囲気エロスなのでR指定はなしで。
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