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限りない世界










「サスケ…」




「好き」


「…愛してる」


「…一緒」



「…ずっとーー」


「…大好き





羽化登仙と浮游する数人の悪鬼達の声が祠に響く。


ナルトと同じ姿をした者達が循環器の終着地である脈盛から次々と姿を浮上させている。


この繭玉の生糸が大地にへばりつき、限りなく根を地中に蔓延させ、精神も心も喪失した金髪の悪鬼を造り出す事、如何なるとも止まず…。


「もう…ーー」



ずるりずるり‥と
動かない二者を引き摺り飛び歩く。

そうして辿り着けば光溢るる繭玉の中央の紅泉に、漆黒の髪なる者と、悪鬼の本体なる金の髪の者の屍を同時に放り投げた。

ポチャ―――ン‥と大きな紅い水の飛沫を舞い散らせては其れをむざむざと浴びて。



「ずっと一緒‥」



もう――‥死なない…」






一際と光が洞内に充満し眩いばかりと輝いては瞬く。
老いも死もない、二人だけの世界の構築を祝福するかに――







「……もう、…独りじゃない…」





…―――ずっと




ずっと




   ずっと――…





……一緒だ。








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