…‥ナルト。 ボクは嬉しい。 さあ、逢いに行っておいで。 伝えてごらん。 ボクの想いが届いたように きっと キミの想いも 届くから…―― 「…サ‥スケ…」 ナルトの皮膚に繋がる繭糸のような脈が白色から紅色へと変わり、罅割れた卵型の継室へと流れる。 微笑み絶やさず ふらふらとした足取りで歩き始める。 サイの亡骸には 目にも止めずに外界へ続く洞路へと。 「‥ス…き…‥サスケ…、好き…」 血糸を引き摺り伸ばして朗らかに笑いながら、ゆっくりゆっくり… 裸足の踵を地につける事なく光を背に受け放ちて。 頑なに握らた布地の鉄板をキラキラとさせながら…… 「 サ ス ケ…」 「 サスケヱ…」 「サ ス ケ 」 |