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@恋の回覧板騒ぎ※シカマル視点



めんどくせーけど
親父の奴に頼まれちまったかんな。
仕方ねー‥


腕を後頭で組み
結婚して何ヵ月が経ったサスケの家にとのらりくらりと歩き。
うちはの門を潜り、玄関を叩く。

「ちわ〜。」

誰も出ない。

めんどくせーと思いつつ、庭にでも居んのかと回り込む事にした。


早速と発見した
庭で遊んでるナルトと開放された居間で忍具を磨いてるサスケの姿。

ナルトに声をかけて
回覧板を差し出そうとしたんだけどよ。
よくよく考えたら、ナルトよりサスケの方がそういったもんに目ェ通しそうだからって、デカい窓開いた縁側から家ん中に居たサスケに渡したんだ。

そしたらサスケがナルトを呼んでくれっつーから……


「おーい、ナルト。サスケが呼んでるぜ?……こら、聞いてんのかよ、ナルト。ナールト」

振り向くナルトは俺の存在にやっと気付いた様子。忍のクセに俺の気配にも気付かねーこいつに疑問がわく。

━━━‥一体、何して遊んでたんだか。


ガキみてーに土泥に塗れた手と何だか大きめな土団子が目に入り
呆れかえる。

「聞こえた!今行くってばよ!」

返事して手ェ洗いに行ったナルトを見送り、居間に背向け縁側に腰を降ろして

「よし、っと……」

っと、用件を終えた事に安堵を含ませた声を漏らし、振り向いてサスケに声をかけようとした瞬間、背後にゾワッとざわめく気配を感じた。


凄ェ…
至近距離にサスケが居て………

「うわっ!?な、なんだよ、ビビるじゃねーか!!」

って腰を跳ねあげ
飛びずさる

「……ナールトって猫みたいな呼び方をするんじゃねーよ…」

低い声で怒るサスケのその迫力と言ったら、中忍試験の時、チョウジといのとで見た音忍とのやり取りを思い起こす勢いで、紫の禍々しいチャクラが目に見えるようだった。

「気軽にナルトを呼んだだけでこんなに殺気立てるこたねーだろが‥。」なんてビビっちまった俺はサスケにそんな事も言える訳がなく…――




その後ナルトが戻って来て、二人で居間に入ってくのを眺めながら

「やれやれ、仲がいーこって。つーか……ビビり過ぎてドキドキしちまったぜ…」


と肩を下ろし揶揄めくも、俺もいつかは……なーんて、回覧板に目ェ通して判子を捺す、あいつらを庭から遠目にして何となくと思いを馳せた。


その時……

「何にドキドキしたんだァ?」

背後から聞き慣れた声がした。
そして振り返る間もなくガブッと。

「……痛ェーっ!…ち、違う、誤解だ。ドキドキの意味がちがうっ!」

肩を深く噛まれる。

キバの八重歯が、めりめり服を通して食い込む。
囓りついて離してくんねェまんま、痛みよりもキバの誤解をとかなきゃ…と必死で唇を動かす。

「サスケが急にいきなりだったからよ、だからその…ビックリしたって方の―‥だ!」

やっと開放された途端キバが怒りに打ち震えた。

「へェ、サスケにドキドキするような事をイキナリ…――だったんだな。……そんな、隙を与えるくれェ、サスケには気を許してるって事かよッ!」

「ちがう、キバ落ち着け…頼むから、な?」

「へー……シカマルはサスケにドキドキしてビックリするくれェ、サスケのコトを──……だったんだな。」

ジリジリとにじり寄るキバに対して後退ったけど完璧誤解したキバは猛威を奮い、再び俺にガーッと牙をむき出して飛び掛かった。

「いて、…いててッ!!。サ、サスケ、助けてくれっ!頼む、キバの誤解を!」

回覧板を持ったサスケがニヤリと笑い縁側に寄る。

「へぇ‥お前ら、そういうプレイが好きなんかよ?」
「ち…ちがっ!」

慌てて否定するオレ。
バサッとうちはシャツを脱ぎ背中を向けるサスケが傷跡を指でさし……

「この爪痕はだな、昨晩ナルトが…――」

何を勘違いしたんだか、赤くなった爪傷やら噛み痕やら……身体に染みた赤い斑点の説明をしだした。

「スゲー‥…」

噛む事をやめたキバはサスケに釘付けに。

お茶を運ぶナルトが、半裸で昨晩の出来事を語るサスケを目にして慌てふためいた様子でコッチにドタバタと走り寄ってきた。

「うわぁあああ――ッ!てめー、サスケェエエッ!何言ってんだ、ゴラァ!!‥ッてオワッ!!?」

「うあちィーーッ!!」

お茶を頭からかけられる。避けらんなかった事をキバにトロくせェと、笑われる。
サスケはナルトを抱き起こして湯呑みを片つけ、「俺のナルトを猫扱いしたような声で呼び、余所様の庭で妙なプレイをした罰があたったんだな」
とフフンと鼻で笑った。
ナルトは「ごめん…」と眉を下げ「回覧板に判子捺したから次に回してな?」と当然のように言い渡した。キバは楽しかったと
赤丸と散歩へ行ってしまう。

キバが、なんでサスケんちに居たか。聞きそびれ謎のまま……呆然と回覧板を片手に立ちすくんでいた。

すると突然、アスマがやって来て「キバンゲリオン発進!」と叫び。「残酷な赤丸のテーゼシカマルよ神話になーれッ」と歌った。ヒゲを広げて歌うアスマのヘン顔に、はっとし目が覚めた。
どうやら夢だったみてーだ。

「ワケわかんねェや」

はーっと朝から溜め息を零し、布団から出て、顔を洗い。

「全く、ヘンな夢を見たもんだぜ‥」

そう零して、タオルで顔を拭っていると、後ろから、トンと軽く板のような物で頭を叩かれた。

「シカマル、悪いが遣いを頼まれてくれないか?」


オヤジから、手渡された回覧板。
俺んちの次は……――

「たまには、友達の家でゆっくりしてこいよ。」


うちは宅…――だった。<終わり>




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原作 苦労鹿様
現場監督 ナルトなヒロト

提供ありがとう御座いました。
また夢に出演させて下さいねv


あきゅろす。
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