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コロッケを作るってばよ!

「なァ、今日の晩飯…何食いてェ?」

「そうだな、…コロッケでも買いに行くか。」

「コロッケか!それなら材料、確か冷蔵庫にあったしオレが作るってばよ!」


任せろと胸をドンと叩く。ラーメンしか作れなかったナルトも随分と成長したなと感心する。


「楽しみにしてるぜ…」

ナルトの頭を撫で期待を胸に。
エプロンを身に着け
ニコニコと機嫌よくするナルトが口ずさむ声が台所に弾む。

油を取り出しフライパンに流す。


「いざ進めやキッチン、目指すはジャガイモ〜」

唄を歌いながら料理するナルトの背後を見守りたく立ち上がる。

「サスケは座って待ってろって、すぐ出来っからさ。」


「油を使うのは心配だからな。気にせずに、手順を進めろよ。」

「…大丈夫だって!オレ一人で作りてーんだ、サスケに…って、さ!」

ナルトの言葉に感銘した俺は再びと卓袱台前へ腰を降ろし。
片膝を立て曲げた肘をつけ乗せてナルトを眺め待つ事にした。



油の入ったフライパンに早々と火を点けると、ボチャンとジャガイモをフライパンに投げ入れ距離をあけ、暫く身を沈め
飛び跳ねる油滴から身を守るような姿勢を続け。

それから
サッと立ち上がると
皿を一枚手に持ち
ぐつぐつ煮立つ油に菜箸を潜らせジャガイモをグサッと刺し……

それを皿に入れ
火を止め
俺へと上機嫌で向かい腰を屈め
にこやかに皿を差し出し


また歌を口ずさむ。


「あッげれ〜ば〜、コロッケだァぞ〜」


ナルト…


「キャベツはどうした?」












イタ兄(キム兄気取りの兄さん)の
写輪眼ワンポイント

愚かなる弟よ…

キャベツは………――なんて、そういう問題では無いだろう。



ナルト君……
どうやら君は歌詞を飛ばし過ぎたようだな……

キテ/レツ/大百科のオープニングを後72時間ほど聴く必要がありそうだ……。

あの唄をソラで歌える輩が何人いるかは知らないが…鬼鮫は完璧だったぞ。
彼奴の様に歌えたならば完璧なコロッケが完成する。


さて、

今日のナンセンス…

洗いもせず
皮も剥かずのジャガイモを油で揚げた料理はコロッケとは言わない……。

正しくは
『フライドポティトゥ‥』だ。
<なり小ネタより−‥終わり>




あきゅろす。
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