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復活×貧乏神が 綱吉嫌われ

「ああ〜めんどくせ〜」

とある屋根の上に一人のワンピース姿の少女と腹の裂けた熊のぬいぐるみが座っている。


「なんで私が管轄外の仕事までしなくちゃなんないんでしょうね」

ブツブツと不機嫌そうな声を上げるその少女はところどころ縫い合わせたボロボロの服を身に纏い、額には三角の布が巻かれ、『貧』の文字が書いてある。

少女の隣に座っていたぬいぐるみは、慰めるように少女の膝を叩いた。

普通に考えればぬいぐるみに慰められるなどただの恐怖体験であるが、少女はぬいぐるみが動いていることを当然だというようにそれを受け入れる。

「しかも桜市子の方も並行しながらってどんな無茶振りですか」

そう言いながら少女はおもむろにぬいぐるみの腹の裂け目に手を突っ込んだ。

ぬいぐるみは苦しそうに顔を歪める。

ぬいぐるみの中から取り出したのは、『地獄』と書かれた兎耳。

「人助けはあまり性に合わないんですがね」

少女はぬいぐるみから手を離し、兎耳を装着した。

途端に、多少雑音が混ざりながらも、ハッキリとした音声が少女の頭に響く。


『違う、違うんだ』

『俺はやってない!』

『彼女の言葉はみんな嘘なんだよ……!』

『どうして?どうして皆信じてくれないの?』

『俺の話を少しで良いから聞いてよ……!』

『獄寺君……山本……』

『俺達……一緒に戦った仲間じゃないの……?』

『俺を信じてよ、リボーン……』



少女の頭に鳴り響くのは、辛くて苦しい思考の渦。

ともすれば引きずられてしまいそうなそれを軽く流し聞きした少女は兎耳を外した。

『見つけたか?』

ぬいぐるみがノートにペンを走らせ、少女に問う。

少女はその問いに静かに頷いた。

「待っていなさい、沢田綱吉。そして前崎梨絵」



貴方達のエナジー、回収させていただきますから。

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あきゅろす。
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