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復活×脱色 転生2


(今日は何の授業だっけ……)

ツナは学校までの慣れた道を他愛のないことを考えながら進む。すると、不意に空から何やら不快な『声』が聞こえてきた。

『オ゛オォォォオオオ!!』

聞き覚えのあるその声に、ツナは思わず足を止める。そして少し眉間にシワを寄せると、空を仰いだ。

「いた……」

雲一つない青空を軽く見回していると、ツナはある一点で目を止める。

ツナの視線の先には、仮面を被った白い爬虫類の様な何かが空を歪ませて何処かから這い出ようとしていた。ソレは仮面の奥の目玉をギョロつかせ、辺りを見回している。

「…………」

明らかに異形の何かにしか見えないそれを見たツナは、特に騒ぎ立てることはせず、逆に唇を真一文字に引き結ぶ。そして目が会わない内にと早々に視線を落とすと、そのまま何事もなかったように歩き出した。



「………………」

化物を発見してから10分くらいたった頃、ツナは静かに足を止めた。そして恐る恐るといった様子で後ろの空を振り返る。

先程割れたように歪んでいた空は、今はもう正常に戻っており、化物はどこにも見当たらなかった。

そこに来てやっとツナは表情を崩し、深く息を吐く。ツナの額には汗が玉のように浮かんでいた。

(よっ、よよよ良かった!気付かれてない!俺、まだ生きてる!!)

バクバクと大きく鼓動を打つ胸を、ツナは強く押さえる。緊張により希薄になっていた呼吸を元に戻すように、ツナは大きく空気を吸い込んだ。

(いつ見ても悪霊怖ぇ……心臓に悪いって、アレ……)

ツナは眉間にシワを寄せると、もう一度深く溜め息を吐く。

(なんでこう……平和な人生歩めないかな、俺は……)

額の汗を拭いながら、ツナはしかめっ面を浮かべた。




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あきゅろす。
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