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Material
復活×脱色 転生


髪の色/ハニーブラウン
瞳の色/ブラウン
職業/中学生
特技/ユウレイが見える


備考/前世の記憶がある

以上が元沢田綱吉であり現黒崎綱吉である、俺のプロフィール。

敵対マフィアとの抗争中に死んだはずの俺は、気付くと黒崎家の次男として生まれ変わっていた。


「グッモーニン一護ぉぉおおおお!!」

隣の部屋から元気な叫び声が聞こえてくる。同時にドタバタと荒々しい物音が鼓膜を揺らした。

ツナは自分も被害に遭わないうちに、とベッドから起き上がる。中学の制服に着替えて部屋を出ると、廊下には父・一心の体が転がっていた。

「ぐっ……もーにん……つなよ、し……」

「おはよう、そしておやすみ父さん」

息も絶え絶えな父の挨拶にツナは動じることなく返すと、横を通りすぎた。一心は力尽きたように廊下に崩れ落ちる。

一階に降りると、不機嫌そうな兄・一護が朝食のパンを咀嚼していた。その頬には一心からの襲撃と思われる赤い跡がくっきりとついている。

「おはよ、一兄」

ツナが一護の前に座りながら挨拶すると、一護は視線を上げないまま短く「おう」とだけ返す。相変わらずの兄の素っ気なさに思わず苦笑していると、台所から二人の妹の遊子が焼きたてのパンとベーコンエッグを持ってツナに駆け寄った。

「ツナお兄ちゃんおはよう」

朝食を渡しながら元気に挨拶する遊子に、受け取りながらツナも「おはよう」と返す。

そしてツナが朝食を食べ始めて少しすると、今度は二階から夏梨が降りてきた。

「みんなおはよ……今日は私がビリか……」

少し悔しげに眉間にシワを寄せると、そのまま夏梨はツナの隣に座る。

そこには、黒崎家のいつもの朝食の風景が広がっていた。



朝食を食べ、学校の準備を済ませたツナは玄関で靴を履く。今日は日直のため早く登校しなければいけなかった。

「じゃあ、行ってきまーす」

鞄を手にとって、リビングの方へと声をかける。

「行ってらっしゃーい!」
「ツナ兄行ってらー」
「気を付けてなー」

リビングからはすぐに妹二人と兄の声が返ってきた。

「……い、て……ら……さ……」

時間差で二階からも何か聞こえた気がしたが、ツナは何も言わずにドアを閉めた。


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あきゅろす。
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