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01-5
目が覚めると時計は7時前を指していた。
めずらしく目覚まし時計より早く目が覚めた悠は自分の単純さに気恥ずかしくなった。
どうしても昨夜のことを思い出して、意識してしまう自分がいる。
学校では周りから敬遠され、プライベートでも幼い頃から知っている兄の友人に混ざって遊ぶ。
そんな悠には昨日の出来事がとても新鮮だった。


「意識しちゃだめだ」


そう自分に言い聞かせても、いつもより念入りに準備をしてしまう。
こういう気持ちを何と云うのかを悠はわかっていたが、それを認めることが出来ずにいた。
認めてしまってはいけないと思っていた。


「いつも通りに」


深呼吸をして暗示をかけるように玄関の鏡の中の自分に言うと悠は家を出発した。

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あきゅろす。
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