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02-10
昼休みになると屋上まで食べに行こうと誘われ、一人で済ますつもりだった悠は即答でOKを出した。
屋上に行くと他にも数人のグループがいて、果歩は迷うことなくその内のひとつに歩み寄った。


「噂の彼女を連れてきましたよ」


果歩のその言葉に振り向いたのはテニス部のメンバーだった。


「悠さん!!こっちっ!!」
「だめよ。今日は私の隣なんだから」


腕を引いて隣に座らせようとする葵を静止して、果歩は自分の隣に悠を座らせる。
驚きを隠せない悠を見て亮が説明を始めた。


「果歩は男子テニス部のマネージャーなんだよ。朝、いきなり携帯番号を聞いてきた失礼なやつが部長」
「失礼なやつってなんだよ!悠さん、部活見においでよ」
「そういう所が失礼なんだって」


葵と亮のやりとりを見ながら、悠はいつの間にか笑っていた。
こんな風に学校で誰かと笑いながら昼食をとるのは本当に久しぶりだった。
悠の自然な笑顔に亮は安心をした。


「本当に部活、見にきたら?」


背後から聞こえた声に悠が後ろを見上げると天根と黒羽の姿があった。
二人は先に居た亮の隣に座り、昼食をとり始めた。

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あきゅろす。
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