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牙
僕に向けられた牙の痛み
負けることに慣れた君の精一杯の足掻き
ぷつりと浮かぶ血を舐めとって
濡れた唇で微笑むんだ
すると君だけに分かる僕の言葉
また君の負けだよ
何度も何度でも
気が済むまで爪を立てればいい
その都度慰めてあげるから
怖がらないで僕を見て
妖しく光る牙もない
鋭く尖った爪もない
君が見せる一面は
そう
ただの一面に過ぎない
そして僕が見せる一面も
ただの一面に過ぎないんだ
僕も隠し持っている
牙、爪、そして角
気付かなければ幸せって訳さ
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