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ブービートラップ
結局あの後、昼休みが終わり午後からの集まりがある教室に名前は遅れてに向かった。

ちなみにナルトは教室にいた、そして第七班の担当の先生の紹介は既に終わっていた。


あんなに必死に探してもう教室にいるなんて…

名前は自分の捜索能力の低さに呆れた。


「(つーか、担当上忍誰だったんだろ。凄い気になる)」

まあ、なんとなーく予想はつくんだけどな。


説明会のあった教室にはナルト、サスケ、サクラの3人のみ残っている。

第七班の担当上忍だけ到着が凄く遅いのである。

かれこれ1時間は待っているのだが来る気配が全くない。
ここまでの遅刻なら思い当たる人物がいる。


暇なナルトは教室から廊下を何度も覗いては戻る繰り返しである。

名前もあまりにも暇なので心地良い日光を浴びては何度か寝そうになっていた。


「ナルト!じっとしときなさいよ!!」

「何で、俺達七班の先生だけこんなに来るのが遅せーんだってばよォ!!

ほかの班は、みんな新しい先生とどっか行っちまったし、イルカ先生も帰っちまうし!」

ナルトはムスっとした顔で言う。


そりゃこんなに長々と待たされていたら誰だって帰りたくなるだろ。
まあ、私はそんな勝手なことはできないが。

名前は欠伸をする。

仕方ない。暇潰しに忍具の手入れでもするかな…


名前はホルダーから忍具を出そうとすると


「ちょっと!!
なにやってんのナルト!!」

名前はサクラの声に少し驚き反射的にナルトを見ると、ナルトは黒板消しをドアの上の方に挟んでいた。

「あれは…」


そう、あれは…かの有名な"黒板消し落としである"

悪戯好きなナルトならやりそうなことだな。


「ニシシシ
遅刻して来る奴がわりーんだってばよ!!」

ナルトは黒板消しを設置すると乗っていた椅子から飛び降りる。


見事な着地。10点


暇すぎる名前はそんなことを考えていた。


「ったくもー!
私!知らないからね!!」

サクラはそれに呆れた様子で言う。

「(こうゆーのけっこー好きなのよー!!)」

しかし内心は真逆で興味津々のようだ。

このサクラ内心は内なるサクラとでもいうべきであろう。


「フン
上忍がそんなベタなブービートラップに引っ掛かるかよ。」


さすが天才うちはサスケ君。

冷静に物事を考えている。

確かに上忍がこんなもの、わざとでなければかからない。

でもわざとじゃなかったら……?


…いや、上忍だからそんなことはありえないな。

ノリがいい上忍なら引っ掛かるしな。断言はしてはいけないよな。

名前は独り言をぶつぶつ言っていると、ドアに手をかける音が聞こえた。


やっとで来たのかと呟き、ドアに目をやると…


ガラッバフッ

ナルトのブービートラップに上忍は見事に引っ掛かったのである。


「きゃははは!!
引っかかった!!引っかかった!!」

ナルトは笑い声をあげる。

「先生ごめんなさい…
私は止めたんですがナルト君が…」

サクラは万が一自分も一緒に怒られる事がないように言い訳をする。

「(OK!!OK!!
読み通りのベタなオチー!!)」

内なるサクラは上忍に黒板消しが見事に落ち、成功したことを喜んでいる。

「(………
これで本当に上忍か?
頼りなさそうな奴だな…)」

サスケは上忍がベタなトラップに引っかかった事に呆れ、今後の心配をし始める。


「担当上忍はカカシさんか。

つーか、見事に引っかかったな〜カカシさん
わざとだと思うけど」


しかし名前は、上忍がベタなブービートラップに引っかかる所をわざとでも見たことがないので面白がっている。


カカシは髪に付いたチョークの粉を軽く手で落とすと、少し笑みを浮かべながら話す。

「んー
…なんて言うのかな。
お前らの第一印象はぁ……


嫌いだ!!」



カカシさん、君大人なんだから多目に見てあげてもいいじゃないか。

名前は苦笑いを浮かべながらその光景を見るのであった。

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あきゅろす。
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