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ナルト捜索2
なかなか眠ることができなかった名前は外に出て散歩をしている。
深夜の里は涼しげな風が吹き、名前のモヤモヤとした気持ちを軽くした。

しかし、静かなはずの里から、微かに遠くから騒音が聞こえてきたのであった。

「なんだか火影邸の方が騒がしい…」

名前は火影邸へと向かうことにした。


火影邸に着くと、そこには何人もの忍が集まっていた。

「(何かあったのか?)」

名前は忍の集に何があったのか聞いてみることにした。

集に近づくと、人混みの中から火影様が現れ、こちらに手招きをした。
名前は急いで火影様に近寄る。

名前よ。丁度良かった。お主も呼ぼうとしていたのじゃ。」

「火影様。この集まりはいったい何事なんですか」

火影はいつもより険しい顔つきになり、騒ぎの事を説明する。

「実はな、ナルトが悪戯で初代火影様が封印した危険な書物…封印の書を持ち出したのじゃ」

「それは本当なんですか!?あそこは厳重な警備があるはず…それに火影様もいたのでは…」

「ゴホン…どうやら警備が手薄のときを狙ったようじゃ」

「すみません…私が昼時にナルトを見失わず、偵察を続けることができていれば…」

名前は自分の未熟さを怨み、下唇を噛み締める。

「今更嘆いても仕方ない。
とにかく、書が盗まれて半日以上たっておる。
急いでナルトを捜すのじゃ!!」

「「「はっ!!!」」」

集まっていた忍はいっせいに四方八方に散らばり、ナルトの捜索を始めた。

無論、名前もその内の一人である。





名前は森を捜すことにした。
数多くの任務で得た勘でなんとなく森を捜すことにしたのである。

「散歩してただけなのにとんでもないことに巻き込まれたな…」

名前はナルトを捜すため森をブラブラ歩きながら愚痴を垂れていた。

「よりによって封印の書盗むなんて。さすがは里で有名な悪戯小僧ってところだね」

だが、なんでナルトは悪戯ばかりするのであろうか。
周りの人達に気味悪がられているだけでそこまでしたがるものなのか…?
ナルトはそこまで里が嫌いなのか?
私にはわからない。
いままでうわべだけ飾って、良い子ぶって生きていたから、里から捨てられないために死ぬ気で頑張っていたから。

なぜ自分とは真逆の事をするのだ…
なんで…

ゴツッ

「いてっ!!」

名前はなにか固いものに額をぶつけ、尻餅をつく。目の前を見るとそこには巨木がただあるだけだった。

「うわ、馬鹿みたいだな…なにボーっとして木にぶつかってんだか。今はナルト捜さなくちゃいけないのにさ」

名前は自分をバカにするかのようにに呟くと、服についた汚れを手で払い、再び捜索を始めたのだった。

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