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初日のナルト観察
火影様にうずまきナルトの護衛…もとい観察の任務を言われた翌日…

名前は今日、忍者アカデミーで卒業試験があると聞き、アカデミー付近でうずまきナルトという名の少年が出てくるのを待っていた。

「うずまきナルト…か
いったいどんな奴なんだろうな…」

名前はナルトの事は人柱力であることしか知らず、先日火影様からいただいたナルトの顔写真や住所などが書いてある書類を見て、初めてそれ以外の情報を知ったのだ。

人柱力はよく人嫌いな根暗な奴が多いと聞く。
うずまきナルトという人物もまた、そんな奴なんだろうか?

しかし、うずまきナルトという奴、風の噂で聞いたがあいつは悪戯小僧として有名らしい。昨日は火影岩に落書きをしたとか…
私は任務で里に居なかったから見れなかったがな。

別に火影岩の落書きを見たいなんて思ってはない。
決してな。



「「おめでと〜!!」」

いつの間にかアカデミーの外は卒業した下忍なりたての子供と親で賑わっていた。
今日は祝いだのプレゼントを買ってあげるなどと騒いでいる中で独り、その賑わいから少し離れた所に、沈んだ雰囲気の黄色い髪の少年がいた。


あれが、うずまきナルトか…

あの様子じゃ落ちたようだな。
さてと、火影様にうずまきナルトは試験に落ちたのでしばらく観察はいらないと報告しなければ…

アカデミーから去ろうとしたその時、名前の耳にひとつの会話が聞こえた。

「ねぇ、あの子…」

「例の子よ
一人だけ落ちたらしいわ!」

ああ…うずまきナルトの事か…

「フン!!いい気味だわ…」

「あんなのが忍になったら大変よ」

「だって、本当はあの子…」

「ちょっと、それより先は禁句よ」

…そういう陰口とか嫌いなんだよね。

名前は腸が煮えくり返りそうになるがその気持ちを押さえる。

深呼吸をして一度気持ちを落ち着かせ、今やるべき事を考える。怒りに感情を任せてはいけない。

やっぱりまだ観察していよう。

名前はそう思い直すとナルトがいる木陰に目をやる


が、ナルトはそこにはいなかった。

「見失ったか。」

名前はナルトを探しにアカデミーを後にしたのであった。

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あきゅろす。
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