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「皆本！」
薫はそういうと、皆本が叫んだ。
「特務エスパーザチルドレン解禁！」
「ザワイルドキャット出動だ！」
「誰がお前に命令されるか！」
ガヤガヤしていると、亜希子がたっと、まるで
獲物を見つけたチーターのように駆け出した。
「亜希子！お前の能力は、炎だからここじゃ
使えないぞ」
「分かってるって」
そういって、亜希子はスリ犯達の目の前に立った。
「すいません、その財布返してもらえませんでしょうか？」
「誰が、返すか」
「ならば、実力行使」
そういって、亜希子はまるでダンスを踊るような
蹴りを見せた。