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超能力部隊

「なんだー着替え終わっちゃっていたのか…つまんなーい」
薫は、亜希子の着替えを見たかったらしい。「いくら皆本さんたちが、会議で忙しいからって女子更衣室に行くことないじゃないの」
紫穂はつまらなそうに、ポッキーを食べていた。「会議がまだ終わりそうに無いしなあ。
亜希子はん、なんか落っことしているで?」葵が、亜希子の隣に落ちている金ボタンと、お守り袋に手を触れようとすると、亜希子
は突然怒り出した。
「触らないで!」
「えっ…」
その尋常じゃない怒り方に薫たちは吃驚した。
「これはね…あたしにとって大事なものなの…」亜希子は、飛び出していた金ボタンをお守り袋にしまいながら、薫たちに語った。
「そんなに姉ちゃん怒ることないじゃんか!」
薫は、うるうると涙を浮かべる。
「ごめんね。でも、あたしには誰にも触れられたくない大事なものだから」
亜希子は、そういってオレンジのスカーフとベレー帽をして、最後に薫たちに切なそうな顔を向けた。
「さっきはきつく怒ってごめんね。会議が終わったら一緒に訓練しよ!」その言葉に薫は、けろりと機嫌をよくした。
「あっ、今泣いたカラスがもう笑ったで!」
「本当に薫ちゃんは調子がいいんだから…」
「姉ちゃんの水着が見られるぞー!」
それに紫穂と葵は呆れていた。


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