超能力部隊 10 そういって、亜希子は炎を小学校のプールにドリル状にしてぶつけた。 すると、プールの水が一気に沸騰し辺りは一面霧に包まれる。 「やったか!」皆本はそういって、家に向かう。「この人も、野ウサギに片目を撃ち抜かれてる」亜希子はそういって、子供を下ろすと急に力を失い倒れた。 どれくらい倒れていたんだろうか、薄目を開けるとそこには、亜希子が求めていた、兵部が目の前にいた。 「やあ、君が女教皇(ハイプリエステス)だね」「兵部さん…?」亜希子は、抱きかかえられていることに気がつかない。 「相変わらず、家族揃って無茶するね。お祖父さんは元気か?」 「知っていたんだ」 「まあね、君のお祖父さんとは仲良くしていたから。先祖代々パイロキネシス(念力発火能力者)なんてバベルも知らなかったはずさ。僕も助けて貰ったからね」 [*前へ][次へ#] |