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「酷いですね…私がここまでしたのにまだ女王（クイーン）のところに向かうのですか」
夕霧は冷たい視線を兵部に向けた。
「ありがとう…君がそこまでしてくれたお陰で、女王（クイーン）をパンドラに引き入れる事に成功したよ」
兵部はまだ笑顔を絶やさない。
「ならば…ここを爆破して私も貴方と一緒に死にます！」
夕霧は隠し持っていた拳銃を兵部に向けた。
「おかしいな、君には強力な催眠（ヒュプノス）を
あの時掛けたはずだよ。君は僕という神に仕えるべきだから」
「…くっ」
兵部のその言葉とともに自分の腕が自らのこめかみに向けられていくことに気がついた。
「まさか、あの時…」
夕霧がそういう間もなく、自爆ボタンは兵部によって壊された。